かじめ焼き
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(搗布焼きから転送)
かじめ焼き(かじめやき)とは、海草の搗布(かじめ)を海から引き上げて乾燥させ、あぶり焼きにして沃度灰を作る作業。沃度灰のなかからヨードを抽出し、薬品を作るのが主な目的。
概要
[編集]ヨードを作るのが主目的だが、副産物として肥料も作れた。近代化学工業が発達する前は、肥料調達等の主産業であり千葉などの海藻が自然に打ち上げられる地域では、主産業だった。江戸時代から続く古い産業だが、ここから化学、また、大量に燃やす事からエネルギー事業にも隣接して電気事業に業態変化したものも存在し、日本の産業史において重要な研究地点である。かじめ焼きから始まった企業に日本電気工業のちの昭和電工などがある。
関連項目
[編集]- 『男たちの好日』 - 連載開始からしばらくの間かじめ焼きにまつわる話が続いたため、ファンから「かじめ焼き」「かじめ」と呼ばれるようになった。
- 森矗昶 - 戦前の実業者で、家業のかじめ焼きからスタートし、家庭内工業のかじめ焼きの将来に危機感を抱き、近隣のかじめ焼き事業者に一つの会社になるよう説得、家業を奪うのかと激しい反発を受け塩を撒かれる最中、忍耐を重ねて頭を下げて説得に成功。自らは損を取り周囲の利益と公益を優先する姿勢から徐々に人望を得て人が集まるようになった。かじめ焼きから発電に関連事業を展開し。最終的には森コンチェルンを立ち上げ、国産アルミの父などと呼ばれた[1]
脚注
[編集]- ^ 電力を原料に国産アルミニウムを生産した森 矗昶一般社団法人 中部電力会