文中子中説
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『文中子 中説』(ぶんちゅうし ちゅうせつ)は、中国・隋代の儒学者である王通と、その門弟子たちとの対話を記録したとされる書物である。10巻。
各巻が、
- 王道
- 天地
- 事君
- 周公
- 問易
- 礼楽
- 述史
- 魏相
- 立命
- 関朗
の各編に相当する。
本書は、孔子の門下、孔門における『論語』に擬えて蒐集記録されたものである。11世紀初頭、北宋の阮逸の手になる注が施され、王通の門人である杜淹の撰とされる『文中子世家』を附している。
ただ、通行本には、時代錯誤に当たる記述が見られるなど、問題が多く、阮逸撰述説まで現れるに至った[1]。しかしながら、王通は実在の人物であり、本書は『新唐書』「芸文志」に、全5巻として著録されている[1]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 森鹿三「文中子」『アジア歴史事典』8巻収録(平凡社, 1961年)、