斉藤ひろし
斉藤 ひろし | |
---|---|
プロフィール | |
誕生日 | 1959年 |
出身地 | 日本 東京都 |
主な作品 | |
映画 |
『SF サムライ・フィクション』 『秘密』 『黄泉がえり』 『チーム・バチスタの栄光』 『ジェネラル・ルージュの凱旋』 『余命1ヶ月の花嫁』 『風に立つライオン』 『キセキ -あの日のソビト-』 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 |
受賞 | |
第27・41回日本アカデミー賞 優秀脚本賞(2004・2018年) 第33回シッチェス・カタロニア国際映画祭 最優秀脚本賞(2000年) |
斉藤 ひろし(さいとう ひろし、1959年 - )は、日本の脚本家である。東京都出身。
人物
[編集]1984年ディレクターズカンパニー・シナリオコンペで佳作入賞。以後、ビデオシネマ、テレビドラマの脚本などを手がける。
1991年公開の『遊びの時間は終らない』で、劇場用映画の脚本家デビューをした。
2000年第33回シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀脚本賞を 日本人唯一『秘密』で受賞。
2004年第27回日本アカデミー賞優秀脚本賞を『黄泉がえり』で受賞。
2018年第41回日本アカデミー賞で同賞を『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で二度目の受賞。
以前は、TVドラマやオリジナルビデオの脚本も書いていたが、現在は映画作品の脚本を中心に活動している。
著書『1週間でマスター 斉藤ひろしのシナリオ教室』出版元:雷鳥社の人物評では、「自身で企画を提示して、作品化するというオリジナルにもこだわってきた。」と紹介され[1]、書評などでは、ざっくばらんな語り口が「脱力系の語り口」と紹介されている。
初期は、コメディタッチの脚本が多かったが、シリアスな脚本も書いている。
エピソード
[編集]本人によると脚本家になる前、公務員試験に落ち、日活撮影所に助監督試験を受けに行った。その時、偶然に松田優作から「がんばれよ」と声をかけられ非常に嬉しかったが、その試験にも落ちた[1]。その後、ニート生活を送っていたところ、両親に戸塚ヨットスクールに入れられそうになり、家から逃げたというエピソードがある[2]。その件については、ブログで詳細が語られた[3]。
日活芸術学院で講義をした時、「誰でも人生には3回チャンスが訪れる。そのチャンスをつかみ取れるよう準備して、どんなチャンスにでも対応できるようにしておくべき。」と言い、2回のチャンスは逃したが、3回目のチャンスをつかみ脚本家になったという経緯を語った[4]。
脚本家になるまでのエピソードは、著書『1週間でマスター 斉藤ひろしのシナリオ教室』(雷鳥社)の中でも書かれている[1]。
主な脚本作品
[編集]映画
[編集]- 『遊びの時間は終らない』(1991年 脚本)
- 『国会へ行こう!』(1993年 脚本)
- 『とられてたまるか!?』(1994年 原作/脚本)
- 『シークレットワルツ』(1996年 脚本)
- 『That's カンニング! 史上最大の作戦?』(1996年 脚本)
- 『シャ乱Qの演歌の花道』(1997年 原案/脚本/出演)
- 『SF サムライ・フィクション』(1998年 脚本)
- 『秘密』(1999年 脚本/出演)
- 『東京★ざんすっ』「ランニング・フリー」(2001年 脚本/出演)
- 『RED SHADOW 赤影』(2001年 脚本)
- 『黄泉がえり』(2003年 脚本)
- 『ドラゴンヘッド』(2003年 脚本)
- 『ROCKERS』(2003年 脚本)
- 『鉄人28号』(2004年 脚本)[5]
- 『4TEENフォーティーン』(2004年 脚本、原作:石田衣良同名小説)
- 『青いうた〜のど自慢 青春編〜』(2005年 原案/脚本)
- 『Life 天国で君に逢えたら』(2007年 脚本)
- 『チーム・バチスタの栄光』(2008年 脚本)[6]
- 『きみの友だち』(2008年 脚本)[7]
- 『252 生存者あり』(2008年 脚本)
- 『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2009年 脚本)[8]
- 『余命1ヶ月の花嫁』(2009年 脚本)[9]
- 『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~』(2011年 脚本協力)
- 『抱きしめたい -真実の物語-』(2014年 脚本)
- 『娚の一生』(2015年 脚本)
- 『風に立つライオン 』(2015年 脚本)
- 『キセキ -あの日のソビト-』(2017年 脚本)[10]
- 『ナミヤ雑貨店の奇蹟 』(2017年 脚本)
- 『サムライマラソン 』(2019年 脚本)
- 『老後の資金がありません! 』(2021年 脚本)
- 『ハウ』(2022年 原作/脚本)
ドラマ
[編集]海外リメイク作品
[編集]- 『盗られてたまるか』(2002年 原作)(『とられてたまるか!?』原作/脚本の韓国版)
- 『秘密 THE SECRET』(2006年)(『秘密』脚本の米国版)
- 『正しく生きよう』(2007年)(『遊びの時間は終わらない』脚本の韓国版)
- 『覆面ダルホ〜演歌の花道〜』(2007年 原作)(『シャ乱Qの演歌の花道』原案/脚本の韓国版)
- ドリームワークスが『黄泉がえり』のリメイク権を購入し製作を発表。公開時期は未定。(2008年)
著書
[編集]- 『1週間でマスター 斉藤ひろしのシナリオ教室』雷鳥社、2006年3月。ISBN 978-4844134480。
- 『とられてたまるか!?』扶桑社、1994年5月。ISBN 4-594-01429-1。
- 『RED SHADOW 赤影』角川書店、2001年8月。ISBN 4-04-873322-2。
- 『青いうた のど自慢青春編』キネマ旬報社、2006年5月。ISBN 978-4873762791。
- 『ハウ』朝日新聞出版、2022年2月。ISBN 978-4-02-265030-6。
脚注
[編集]- ^ a b c “1週間でマスター 斉藤ひろしのシナリオ教室”. 雷鳥社. 2009年1月21日閲覧。
- ^ “斉藤ひろしホームページ profile”. 2009年6月8日閲覧。
- ^ “ブログ 斉藤ひろし 『脱力日記』”. 2009年6月15日閲覧。
- ^ “日活芸術学院 〜スタッフBLOG〜”. 2009年6月17日閲覧。
- ^ 鉄人28号 (2004) - allcinema
- ^ チーム・バチスタの栄光 (2008) - allcinema
- ^ きみの友だち (2008) - allcinema
- ^ ジェネラル・ルージュの凱旋 (2009) - allcinema
- ^ 余命1ヶ月の花嫁 (2009) - allcinema
- ^ “松坂桃李×菅田将暉W主演、GReeeeN名曲誕生秘話描く「キセキ」製作決定”. 映画ナタリー. (2016年6月3日) 2016年6月3日閲覧。