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斧石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Axinite
Manganaxinite
分類 Sorosilicates
シュツルンツ分類 9.BD.20
化学式 (Ca,Fe,Mn)3Al2BO3Si4O12OH or Ca2(Fe,Mn)Al2BSi4O15(OH)
結晶系 Triclinic
対称 P1
晶癖 Tabular, wedge shaped crystals
へき開 Good on {100}
断口 Conchoidal
モース硬度 6.0–7.5
光沢 Vitreous
Reddish brown to yellow to colorless. Blue, violet, grey.
条痕 White
比重 3.18–3.37
光学性 Biaxial (-)
屈折率 nα = 1.672–1.693
nβ = 1.677–1.701
nγ = 1.681–1.704
複屈折 δ = 0.011
多色性 Strong
文献 [1][2]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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斧石(おのいし、ふせき、Axinite)は、鉱物の一種(ケイ酸塩鉱物)。カルシウムマンガンアルミニウムホウ素などを含み、化学組成はCa2(Mn,Fe)Al2BO3[Si4O12]OH である。

学名及び和名は、結晶の形状がを思わせることに因む。

解説

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一般的に斧石とよばれる鉱物は、化学組成の違いから現在では4種類に細分されている。

鉄斧石
axinite-(Fe) 、Ca2Fe2+Al2BSi4O15(OH)。 一般的に褐紫色。石灰岩の接触帯、石英閃緑岩ペグマタイト、変塩基性火山岩中に産出する。
マンガン斧石
axinite-(Mn)、Ca2Mn2+Al2BSi4O15(OH)。 一般的に褐紫色。石灰岩の接触帯と層状マンガン鉱床に産出する。大分県尾平鉱山(閉山)や宮崎県土呂久鉱山(閉山)から産出された大形の結晶は世界的にも有名。
チンゼン斧石
tinzenite、CaMn2+2Al2BSi4O15(OH)。 一般的に黄または橙色。層状マンガン鉱床に産出する。原産地スイスのティンツェン(Tinzen, 現在のグラウビュンデン州ズルゼス)から命名された。
苦土斧石
axinite-(Mg)、Ca2MgAl2BSi4O15(OH)。 一般的に青色透明。長波長の紫外線で蛍光を発する。

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ Axinite Archived November 19, 2008, at the Wayback Machine.. Mineral Galleries
  2. ^ Axinite. Mindat