新倉山浅間公園
新倉山浅間公園 | |
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富士山と忠霊塔 | |
分類 | 街区公園 |
所在地 | |
座標 | 北緯35度30分4.3秒 東経138度48分5.0秒 / 北緯35.501194度 東経138.801389度座標: 北緯35度30分4.3秒 東経138度48分5.0秒 / 北緯35.501194度 東経138.801389度 |
面積 | 4.29 ha |
運営者 | 富士吉田市 |
新倉山浅間公園(あらくらやませんげんこうえん)は、山梨県富士吉田市新倉3353にある街区公園。1959年10月設置[1]。雄大な富士山と朱塗りの五重塔、満開の桜を一望できる絶景スポットとして著名かつ人気である[2][3][4]。新倉山の中腹にあり、広さは約4.3ヘクタール。三國第一山新倉富士浅間神社が鎮座しており、新倉山は神域となっている。園内には約650本の桜(ソメイヨシノ)[5][6]と戦没者慰霊塔がある。
景観と写真
富士吉田市内と富士山を一望できる公園であり、五重塔(戦没者忠霊塔であり仏塔ではない)と桜、富士山を被写体とした写真は様々なメディアや媒体で引用され、国内外において広く日本の景観的象徴として有名である[1]。また環境省が公表した富士山がある風景100選に選ばれた[7][8][9]ほか、ルフトハンザ航空の機内誌やタイの義務教育課程で使用される教科書に掲載されたり[10]、『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』改訂第4版の表紙になり、同書で星二つの評価を受けたことがある[11]。このことや、富士山の世界遺産登録の影響などにより、富士山周辺の寺社は外国人の訪問が増加した、と富士山経済新聞は考察している[12]。
山梨県が2011年にタイ王国の観光会社へアピールしたことによって、「京都と富士を同時に見ることができる場所」として、特にタイ人からの人気・知名度が高い[13]。撮影・眺望ポイントは公園の隣の私有地で、公園との間には高さ約5メートルの崖がある[10]。外国人を含む観光客が増加し、石積みや斜面に多くの観光客が来る状態になったため[14]、富士吉田市は、2015年(平成27年)9月上旬から同年12月にかけて、撮影・眺望ポイントを立入禁止として工事を開始し、柵などを設けた[1]。2022年(令和4年)2月1日には展望デッキがリニューアルオープンした[15]。
2016年4月には、初めて新倉山浅間公園桜まつりが開催された。外国人観光客に対応するため、出店者には英語・タイ語・中国語の指差し会話カードが配布された[16]。さらに、忠霊塔から新倉山を約15分登るとアヤメの群生地があるため、同公園では6月頃に「あやめ祭り」も開かれている[17]。
園内に植えられている桜(ソメイヨシノ)が老齢木となり樹勢が衰退しているため、管理を行っている同市では2018年より公益財団法人日本花の会の協力の下に所属している樹木医による桜の樹勢回復工事を実施している。2019年にはクラウドファンディングによる寄付を募ったほか、富士急行が富士吉田市へ100万円を寄付した[18]。
施設一覧
- 咲くや姫階段[19]
- 駐車場
- 普通車87台[1]。
- 李良枝の文学碑
- 2016年5月22日除幕。李良枝が富士吉田で育った縁による[21]。
- 戦没者慰霊塔(忠霊塔)(所在:山梨県富士吉田市新倉字宮林3360番1地目山林)
交通アクセス
- 富士山麓電気鉄道富士急行線下吉田駅より徒歩10分[20]
- 中央自動車道富士吉田西桂スマートICより車で10分[20]、富士吉田バスストップ(中央道下吉田バス停)より徒歩10分[24]
関連項目
出典
- ^ a b c d e 新倉山浅間公園 富士吉田市 2016年6月27日閲覧
- ^ “富士山と桜の名所「新倉山浅間公園」閉鎖 山梨県富士吉田市”. 日本経済新聞 (2020年4月2日). 2021年11月24日閲覧。
- ^ 公益社団法人やまなし観光推進機構. “新倉山浅間公園”. 【公式】富士の国やまなし観光ネット 山梨県公式観光情報. 2021年11月24日閲覧。
- ^ “人気撮影スポット「新倉山浅間公園」で桜が満開 山梨・富士吉田”. 毎日新聞. 2021年11月24日閲覧。
- ^ 新倉山浅間公園 フジヤマNAVI 2015年8月28日閲覧
- ^ “山梨・新倉山浅間公園:富士山と桜の共演 観光客詰めかけ”. 毎日新聞. 2021年11月24日閲覧。
- ^ ““富士山がある風景100選”リスト”. 環境省. 2021年11月24日閲覧。
- ^ ““富士山がある風景100選”位置図”. 環境省. 2021年11月24日閲覧。
- ^ ““富士山がある風景100選” 写真一覧”. 環境省. 2021年11月24日閲覧。
- ^ a b c 山梨)絶景人気の新倉山浅間公園 市、転落防止の整備へ朝日新聞デジタル(2015年5月13日)2020年1月5日閲覧
- ^ 「新倉山浅間公園からの富士山」、ミシュラン旅行ガイドの表紙に 富士山経済新聞(2015年6月25日)2020年1月5日閲覧
- ^ 富士山周辺の寺社を訪れる外国人増加 英語で書かれた絵馬も 富士山経済新聞(2015年9月4日)2020年1月5日閲覧
- ^ 富士山:「京都」と同時に見たい…タイ観光客に人気の場所 - ウェイバックマシン(2015年7月27日アーカイブ分)『毎日新聞』(2015年05月09日)2020年1月10日閲覧
- ^ 新倉山浅間公園に展望デッキ設置 利用者の安全・利便性確保へ 富士山経済新聞(2015年12月22日)2020年1月5日閲覧
- ^ 新倉山浅間公園【展望デッキリニューアルオープン】 富士吉田市、2022年2月24日閲覧
- ^ 富士山・桜・五重塔を望む「新倉山浅間公園 桜まつり」初開催へ 富士山経済新聞(2016年4月5日)2020年1月5日閲覧
- ^ 新倉山浅間公園で「あやめ祭り」 富士山経済新聞(2016年5月27日)2020年1月5日閲覧
- ^ 「桜の樹勢回復へ 富士急行が寄付 富士吉田市へ100万円」『日本経済新聞』朝刊2019年12月26日(東京経済面)2020年1月5日閲覧
- ^ 自然とアクティビティが堪能できる!富士山エリアの観光スポット12選近畿日本ツーリスト 2021年11月21日閲覧
- ^ a b c 新倉山浅間公園(あらくらやませんげんこうえん)富士の国やまなし観光ネット 2015年8月28日閲覧
- ^ 李良枝さんの文学碑除幕 - ウェイバックマシン(2016年8月5日アーカイブ分)『さんにちEye 山梨日日新聞電子版』(2016年05月23日) 2020年1月10日閲覧
- ^ “新倉山浅間公園|富士山と桜を愛でるならここ!魅力あふれる公園をご紹介 - フジヤマNAVI”. フジヤマNAVI | 富士山周辺の観光情報データベース. 2021年11月26日閲覧。
- ^ <桜の名所>新倉山浅間公園 富士山NET 2015年8月28日閲覧
- ^ “訪日外国人は高速バスでどこへ行く 増便しても予約困難な路線、なぜそこが人気なのか”. メディア・ヴァーグ (2018年6月16日). 2020年9月13日閲覧。
外部リンク
- 新倉山浅間公園 - 富士吉田市
- 新倉山浅間公園・忠霊塔 - 一般財団法人 ふじよしだ観光振興サービス
- 新倉山浅間公園(あらくらやませんげんこうえん) - 富士の国やまなし観光ネット
- 日本花の会- 桜の樹勢回復工事を行っている公益財団