新本川
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新本川(しんぽんがわ)は、岡山県総社市および倉敷市真備町を流れる一級河川[1]。総社市新本地内を東に流れ、高梁川に合流し、延長は11.9km[1]。
概要
[編集]高梁川の支流の一つで、総社市西部を流域とする。総社市新本地区と矢掛町との境界付近の山中に源流を持つ。源流から東流し、新本・山田・久代・神在に広い氾濫原を形成、神在地区で南東方向に流れを変え、伊予部山東端を流れ、真備町の川辺橋付近で高梁川と合流し、瀬戸内海へと至る。
流域は砂防指定地が多く、古来は洪水の害が絶えず、たびたび治水・改修工事が行われていた。1781年(天明元年)には大洪水によって死者19名をだしている(総社市新本池田にはこれを供養する「流れ地蔵」が建立されている)[2]。昭和51年9月洪水や昭和60年5月洪水でも浸水被害があり、平成28年にも川幅を拡張する工事が県によって実施されている[1]。
古代においては流域は一大製鉄地であったとされ、大規模な製鉄跡の遺跡が発掘されている他、古墳も多く発掘された。
主な支流
[編集]- ハザ谷川 - 久代
- 黒谷川 - 久代
- 山田川 - 山田
- 津梅川 - 新本
- 観世川 - 新本
脚注
[編集]- ^ a b c 岡山県が実施している河川改修事業(一級河川新本川) 岡山県
- ^ 災害を語り継ぐ、これも防災
参考文献
[編集]- 池田末則監修、村石利夫編著『日本全河川ルーツ大辞典』竹書房
- 岡山県大百科事典編集委員会『岡山県大百科事典』山陽新聞社