新権威主義
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新権威主義(しんけんいしゅぎ)は、新保守主義としても知られ、中華人民共和国の政治傾向である。新権威主義は、中央集権政府による市場改革を支持するため[1][2]、たとえ支持者がそれを「マルクス主義理論」と呼ぶとしても、保守的であると見なすことができる[3]。
ロシアの自由化の失敗とシンガポールの台頭により、新保守主義が中国共産党に浸透した。最も有名な例は、1980年代のイデオロギー界の中心人物であり、1990年代には中国共産党総書記である江沢民の側近であった上海の知識人、王滬寧氏である[4][5]。習近平政権では香港国家安全法を正当化する強世功ら新権威主義者に見られるカール・シュミットの影響の大きさが指摘されている[6][7][8][9]。中国や海外の学会では、1970年代からの中国でのテクノクラシーの台頭を新権威主義と関連付ける議論もされている[10][11]。
代表的な学者
[編集]- 王滬寧 中国の発展には「強人」による開発独裁的な権威主義体制が必要と主張する「新権威主義」の代表的な論客であり[12][13]、中国共産党上海市委員会宣伝部の注目を得て、第13回全国代表大会以降、党の重要理論の起草に関わることなる。
- 強世功
- 蕭功秦
脚注
[編集]- ^ 蕭功秦 (2004). “現代中国のインテリ層における 思想の分裂およびその政治的影響”. 激動する世界と中国-現代中国学の構築に向けて-: 157-160 2023年6月19日閲覧。.
- ^ Bramall, Chris (2008-10-08) (英語). Chinese Economic Development. Routledge. ISBN 978-1-134-19051-5
- ^ Sautman, Barry (1992-03). “Sirens of the Strongman: Neo-Authoritarianism in Recent Chinese Political Theory” (英語). The China Quarterly 129: 72–102. doi:10.1017/S0305741000041230. ISSN 1468-2648 .
- ^ Moody, Peter R. (2007) (英語). Conservative Thought in Contemporary China. Lexington Books. ISBN 978-0-7391-2046-0
- ^ “焦点对话:辅佐习近平,王沪宁何许人也?” (中国語). 美国之音 (2017年11月17日). 2023年6月16日閲覧。
- ^ “ナチスの思想家を尊敬する中国の「御用学者」たち─習近平の「独裁」を全力応援”. クーリエ・ジャポン. (2020年9月3日) 2024年12月11日閲覧。
- ^ Carl Schmitt and Leo Strauss in the Chinese-Speaking World: Reorienting the Political. Lanham, MD: Lexington Books. (February 22, 2017). ISBN 978-1498536264. OCLC 963359976
- ^ Che, Chang (December 1, 2020). “The Nazi Inspiring China's Communists”. The Atlantic. オリジナルの1 December 2020時点におけるアーカイブ。 December 1, 2020閲覧。
- ^ Buckley, Chris (2020年8月2日). “'Clean Up This Mess': The Chinese Thinkers Behind Xi's Hard Line” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. オリジナルの2 August 2020時点におけるアーカイブ。 2024年12月11日閲覧。
- ^ Oksenberg, Michel, 1938-; Sullivan, Lawrence R; Lambert, Marc; Li, Qiao. 1990 p129. Beijing Spring 1989: Confrontation and Conflict.
- ^ Yuezhi Zhao (1998), p.43. Media, Market, and Democracy in China.
- ^ 「「習近平思想」支える男、舞台に 常務委員・王滬寧氏」『日本経済新聞』(日本経済新聞)2017年11月8日。オリジナルの2017-11-27時点におけるアーカイブ。2017年11月8日閲覧。
- ^ “【一筆多論】はびこる中国の権威主義 習近平氏は民主主義の衰退を狙っている 宇都宮尚志”. 産経ニュース. (2017年11月25日) 2019年9月6日閲覧。