新藤悦子
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新藤 悦子(しんどう えつこ、1961年12月26日[1] - )は、日本の児童文学作家、ノンフィクション作家、ファンタジー小説家。
豊橋ふるさと大使(2003年2月より)[2]。
略歴
[編集]1961年、愛知県豊橋市に生まれる[2]。愛知県立豊橋南高等学校を経て、津田塾大学学芸学部国際関係学科を卒業。
在学中から中近東に関心を持ち、トルコ、エジプトを旅行。1985年から1986年にかけてトルコ、イランを遊学する。トルコのカッパドキア地方ギョレメ村にて、現地の女性の手ほどきを得て絨毯を織り上げる[2]。この時の体験をもとに綴った初の書き下ろし『エツコとハリメ 二人で織ったトルコ絨毯の物語』(情報センター出版局)で作家デビュー[2]。
1987年、ソビエト連邦領中央アジアからトルコへと遊牧民の軌跡を追い、『羊飼いの口笛が聴こえる 遊牧民の世界』として出版。以降、若手のノンフィクションライターとして著作を重ねる。
2005年5月、『青いチューリップ』が第38回日本児童文学者協会新人賞受賞[2]。
2006年5月、1996年に日本ヴォーグ社より刊行した絵本『空とぶじゅうたん』が、『空とぶじゅうたん 1』『空とぶじゅうたん 2』としてブッキングより復刊。また2016年1月には『空とぶじゅうたん 1』『空とぶじゅうたん 2』が復刊ドットコムより再復刊された。
著書
[編集]- 『エツコとハリメ 二人で織ったトルコ絨毯の物語』(情報センター出版局) 1988年7月
- 『羊飼いの口笛が聴こえる 遊牧民の世界』(朝日新聞社) 1990年6月
- 『チャドルの下から見たホメイニの国』(新潮社) 1992年1月
- 『イスタンブールの目』(主婦の友社) 1994年4月
- 『トルコ風の旅』(東京書籍) 1996年5月
- 『空とぶじゅうたん』(こみねゆら挿絵、日本ヴォーグ社) 1996年11月 - 著者初のファンタジー絵本
- 『ギョレメ村でじゅうたんを織る - たくさんのふしぎ傑作集』(福音館書店) 1998年9月
- 『時をわたるキャラバン』(東京書籍) 1999年7月
- 『青いチューリップ』(講談社) 2004年11月
- 『青いチューリップ、永遠に』(講談社) 2007年10月
- 『月夜のチャトラパトラ』(講談社、文学の扉) 2009年11月
- 『ピンクのチビチョーク』(童心社) 2010年3月
- 『ロップのふしぎな髪かざり』(講談社) 2011年6月
- 『ヘンダワネのタネの物語』(ポプラ社) 2012年10月
- 『手作り小路のなかまたち』(講談社) 2014年5月
- 『イスタンブルで猫さがし』(ポプラ社) 2015年9月
- 『スプーンは知っている』(講談社) 2015年10月
- 『さばくのジン』(荒木郁代絵、福音館書店、こどものとも通巻732号) 2017年3月
- 『南方熊楠 森羅万象の探求者』(あかね書房) 2019年3月
- 『アリババの猫がきいている』(ポプラ社) 2020年2月
- 『いのちの木のあるところ』(福音館書店) 2022年6月
- 『ラナと竜の方舟』(理論社) 2024年4月
脚注
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.453
- ^ a b c d e “ふるさと大使/新藤悦子/豊橋市”. www.city.toyohashi.lg.jp. 豊橋市. 2022年8月20日閲覧。