新論 (雑誌)
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新論 | |
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刊行頻度 | 月刊 |
発売国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
出版社 | 新論社 |
刊行期間 | 1955年7月 - 1956年1月 |
『新論』(しんろん)は、新論社が1955年に創刊した総合雑誌[1]。『世界』に対抗して保守色を鮮明にし、日本経済団体連合会から資金を仰いでいた[1]。
概要
[編集]同誌は保田與重郎による創刊の辞に始まり、天野貞祐・高山岩男・小汀利得・今東光・佐藤春夫・今村均などが執筆した[1]。
発刊時に論壇では「ファシズムの出現」「右翼的」と騒ぎが起こった[1]。
創刊号の次号の編集後記には以下が記されている[2]。
本誌の創刊は、近ごろにない反響を呼んだ。それは出版ジャーナリズムの上ばかりでなく、むしろ読者の中に大きくあらわれて、予想以上に多数の熱心な支持を得たことはありがたいことであった。 — 編集後記 1955年8月号
保田與重郎ほか「『祖国』創刊前夜から『新論』終焉まで」(『バルカノン』第20篇1964年4月号、『保田與重郎全集』別巻3)によると、創刊号は発行部数10万部・実売7万5千部で『世界』と同程度で、実売8万2千部の『中央公論』(1955年6月号)に迫っていたが、2号以降は発行部数3万部〜3万5千部、最後は1万5千部と急激に減少し、創刊は線香花火のように華やかだったが、6号で廃刊した[2]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 竹内洋『革新幻想の戦後史』中央公論新社、2011年。ISBN 9784120043000。