方法論
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方法論(ほうほうろん、英語: methodology)とは、以下のように定義される概念である[1]。
方法論は、以下の、情報を探求する特定の学問や分野に関連した概念からなる。
方法論は、一連の方法というよりは、特定の研究根拠をなす原理や哲学的前提を扱う。そのため、学術的文献は、しばしば研究者の方法論の部分を対象とする。方法論が扱うのは、研究者の("私たちは50人を2週間調査し、結果を統計的に分析した"というような)方法というよりは、研究者の存在論や認識論の観点についてである。
方法論は、研究分野あるいは一連の過程、活動、課題を包括するすべてを対象とする。これは、例えば、ソフトウェア開発、設計・デザイン、プロジェクトマネージメント、ビジネスプロセス分野である。この用語は「誰が、何を、どこで、いつ、なぜ」といった概略に代表される。研究分野を作る過程を文書化する場合、方法論は、どこに方法あるいは過程があるのかを記述する。この過程そのものは「標準、方針、規則」などの確認や利用と同様に方法論の一部である。
一連の方法
[編集]多くの科学は、独自の方法からなり、それの科学は、その方法の妥当性を支持する「方法論」によって基礎付けられる。例えば、社会学は、「方法論」として、事例研究、調査研究、統計分析、その他のモデルビルディングを含む質的方法、量的方法の両方をさまざまに利用する。
また、ソフトウェア開発やプロジェクト管理などにおいて、「方法論」という用語は、一連の体系化された方法を意味している。ここでの「方法論」は、単に「方法」であるが、広く「方法論」と呼ばれる。また、この意味での「方法論」についての議論も纏めて「方法論」と呼ばれる。この意味での「方法論」には、時には訓練資料、正式な教育プログラム、ワークシート、ダイアグラム作成用ツールが含まれる。
狭義の方法論
[編集]狭義の方法論とは方法についての研究のこと。通常は特定の分野内のそれを指しており、教育方法論、芸術の方法論、科学の方法論、のように用いられる。~主義、-ismと呼ばれているようなものは通常、その一部として多かれ少なかれ方法論を含んでいるものである。汎用義としては、「誰々の方法」についての議論を「誰々の方法論」と呼ぶ。
「方法論」という語の誤用
[編集]文学者の小谷野敦は、「方法論」という用語が誤用されているとし、そこでの「方法論」とは、単なる「方法」であり、「方法の研究」という意味の「方法論」ではないとしている[2][3]。
脚注
[編集]- ^ Merriam–Webster
- ^ “「美学」「右傾化」「方法論」 誤用が多い日本語を作家解説”. NEWSポストセブン. 2021年12月31日閲覧。
- ^ 小谷野敦『頭の悪い日本語』新潮社、2014年。