旅順港
旅順港(りょじゅんこう、中国語: 旅顺港)は中国遼寧省大連市旅順口区にある港で、古くからある旅順軍港に対して、旅順新港も作られている。
旅順軍港
[編集]旅順軍港(北緯38度48分07秒 東経121度15分58秒 / 北緯38.802016度 東経121.266086度座標: 北緯38度48分07秒 東経121度15分58秒 / 北緯38.802016度 東経121.266086度)は清朝により北洋艦隊の基地として威海衛(本部)と共に1890年代に建設された。旅順市街地から南にあり、渤海から老虎尾(左)と黄金山(右)に守られた旅順湾へ入ったところにある。 [1]
1894~95年の日清戦争で攻防戦があり、三国干渉後にロシア海軍の管理下になり、1904~05年に日本海軍の管理下へ移る。1945からはソ連海軍管理下に移り、1955年に中国へ返還されている。
中国人民解放軍海軍(副)司令部は同じく旅順湾に面した旧制旅順高等学校跡にある。
旅順軍港の交通
[編集]ハルビン~大連鉄道の旅順支線の旅順駅があり、旅順湾へ引き込み線がある。
旅順新港
[編集]上記の旅順軍港が民用に使えないので、旅順口区が解放されて経済が発展するにしたがって、旅順新港(北緯38度49分00秒 東経121度08分05秒 / 北緯38.8165342度 東経121.1346303度)が20世紀末・21世紀初頭に開鑿・使用開始された。旅順市街地から西にあたる、渤海の羊頭湾に面しており、山東省煙台港以外の比較的小規模の港(蓬萊区・東営市・竜口市など)への交通に使われていて、埠頭は大連地下鉄12号線(別名:大連202路延伸線)の旅順新港駅向かいの待合ビルから5分ほど歩くところにある。[2]
新港のすぐ北には山東省煙台への渤海鉄道フェリーの埠頭が完成している。[3] 新港の近くには、大連機関車・車両(満鉄の沙河口工場の後身)などが移転した旅順開発区がある。[4]
旅順新港の交通
[編集]大連地下鉄12号線の終点である旅順新港駅が完成している。車両用には、土羊高速公路(大連市甘井子区土城子村から旅順口区羊頭窪まで、一般道路も含めて全長56.77km)が2008年に完成して、現在の瀋海高速道路(瀋大高速道路)あるいはG202国道(旅順北路)からのアクセスに利用できる。
大連市の他の港
[編集]遼東半島の南端にある大連市は三方を海に囲まれており、他にいくつかの重要な港がある。