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日下秀昭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
くさか ひであき
日下 秀昭
本名 日下 秀昭
生年月日 (1957-09-06) 1957年9月6日(67歳)
出生地 日本の旗 日本神奈川県
身長 184 cm
職業 アクション俳優
活動期間 1980年 - 2019年
活動内容 スーツアクター
主な作品
「スーパー戦隊シリーズ」巨大ロボ
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日下 秀昭(くさか ひであき、1957年9月6日[1][2][3][4] - )は、日本俳優スーツアクター神奈川県出身[2][5][4]。元ジャパンアクションエンタープライズに所属。主に特撮作品のスーツアクターとして活躍している。

人物・略歴

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特技は野球ラグビーバレー[6]

184cmの長身を活かし、主に大柄なキャラクターのスーツアクターを務める[2]。活動初期は東京宝映テレビに所属し、主に京都時代劇中心に活躍していた[7]

スーツアクターとしては1980年の『電子戦隊デンジマン』の巨大ロボ・ダイデンジン役でデビュー[2][7]。以降、スーパー戦隊シリーズのロボット役(いわゆる戦隊ロボ)の多くを演じている[8][2][7][4]。スーパー戦隊シリーズへは、『デンジマン』以降『超力戦隊オーレンジャー』『激走戦隊カーレンジャー』『星獣戦隊ギンガマン[注釈 1]以外の作品にはすべて出演している[9]。『太陽戦隊サンバルカン』以降はロボットと並行して敵幹部・怪人役を多く担当しており、『忍者戦隊カクレンジャー』のニンジャマン以降は戦隊側のキャラクターやヒーローを演じることも多くなった[2][7]

また、『鳥人戦隊ジェットマン』のグレイのように自らがスーツアクターとして演じたキャラクターの声を担当したこともあるほか、『超獣戦隊ライブマン』のガードノイド・ガッシュのように声のみを担当したこともある[2]。そして、素面の俳優としても、『地球戦隊ファイブマン』の宇宙の暴れウルフ・グンサーをはじめ多々出演している[2]。『恐竜戦隊ジュウレンジャー』で演じたトットパットは、日下自身が顔出しで演じていたが、声は篠田薫による吹き替えとなっていた[2]

ヒーロー役はメタルヒーローシリーズ重甲ビーファイター』のブルービート役が初めてであった[7]。『電磁戦隊メガレンジャー』のメガシルバー役以降はスーパー戦隊シリーズでもヒーロー役を演じるようになった[7]

1997年竹田道弘からの誘いを受け、ジャパンアクションクラブへ移籍した[7]

烈車戦隊トッキュウジャー』では、グリッタ嬢役で初めて女性キャラクターを演じた[2][3]。グリッタ嬢の声を担当した日髙のり子や共演したスーツアクターの岡元次郎清家利一らは日下の演技を評価している[10]。日下自身は難しかったとしながらも、芝居の面白さを再確認できたことを述べている[3]

2018年の『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の撮影期間中、プライベートでぎっくり腰を患ったことから同作品をもって巨大ロボのスーツアクターを勇退し、今後は後進の育成と俳優業に専念する[11]

エピソード

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『電子戦隊デンジマン』へは、東映プロデューサーの吉川進がロボット役を長身の俳優で固定したいと考え、吉川と親交があり東京宝映でマネージメントも担当していた俳優の杉義一を介して起用された[7]。当時の日下はアクションの経験がなく、撮影前にJACでトレーニングを行っていたが、ロボット役は体力勝負だとして2、3カ月の間は走り込みをさせられていた[2][7]。ほとんど動けない着ぐるみを着ての演技があまりにもハードだったため、第1・2話の撮影が終わった時に事務所に「辞めたい」と言ったが、それが現場に伝わっていなかったらしく、何事もなかったかのように次の撮影に呼ばれ、そのまま出演し続けることになったという[12][2][7]。その後の撮影も苦労の連続で、番組終了とともに辞めることを望んでいたが、吉川から次作『太陽戦隊サンバルカン』ではロボット役を続投するほか悪の首領役も打診され、演技志望であった日下はこれを引き受けたという[2][7]

1980年代はビデオがあまり普及していなかったため、自身の演技が確認できるのは撮影から2、3カ月後に番組が放送されてからとなり、そのときになって現場での指示が理解できたという[7]。日下は、自身で演技の方向性が見えるようになったのは10年目の『高速戦隊ターボレンジャー』になってからであったと述べている[7]

『地球戦隊ファイブマン』のグンサー役は、日下自ら東映プロデューサーの鈴木武幸に素面での出演を要望して実現したものであった[2][7]

出演

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テレビドラマ

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特撮テレビドラマ

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特に表記のないものはスーツアクターとしての出演。

テレビスペシャル

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映画

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特に表記のないものはスーツアクターとしての出演。

オリジナルビデオ

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特に表記のないものはスーツアクターとしての出演。

ネットムービー

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ヒーローショー

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舞台

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  • JAE第6回プロデュース公演 「KAMIKAZE」(2001年)及川軍令部総長

CM

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ドラマCD

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  • 宇宙戦隊キュウレンジャー オリジナルアルバム サウンドスター3 ゲース・インダベーの逆襲(2017年) - 宇宙竜宮城オーナー 役(特別出演)

脚注

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注釈

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  1. ^ 重甲ビーファイター』『ビーファイターカブト』『テツワン探偵ロボタック』に出演していたため[2]。『星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー』には参加。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 顔出し出演。
  3. ^ スーツおよび声[20][2][7][13]
  4. ^ 声およびスーツアクター[41]
  5. ^ 声および人間態。

出典

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  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc 仮面俳優列伝 2014, pp. 133–142, 「第4章 東映ヒーロー史に刻み込まれた匠の技と業 12 日下秀昭」
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参考文献

[編集]
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  • 『東映ヒーロー仮面俳優列伝』鴬谷五郎[編著]、辰巳出版、2014年12月20日。ISBN 978-4-7778-1425-1 
  • 『OFFICIAL PERFECT BOOK TOQGER ETERNAL MEMORIES 烈車戦隊トッキュウジャー 公式完全読本』(第1版)ホビージャパン、東京〈ホビージャパンMOOK〉、2015年6月20日。ISBN 978-4-7986-1031-3 
  • 『「スーパー戦隊」vs「メタルヒーロー」超解析!』宝島社、2018年5月30日。ISBN 978-4-8002-8348-1 
  • 動物戦隊ジュウオウジャー公式完全読本 野性解放』ホビージャパン、2017年6月24日。ISBN 978-4-7986-1472-4 
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  • 「宇宙船vol.160特別付録 宇宙船YEARBOOK 2018」『宇宙船』vol.160(SPRING 2018.春)、ホビージャパン、2018年4月1日、ISBN 978-4-7986-1670-4 
  • 『宇宙船』vol.164(SPRING 2019.春)、ホビージャパン、2019年4月1日。 
  • 『東映ヒーローMAX』VOLUME60(2019 AUTUMN)、辰巳出版、2019年9月2日、ISBN 978-4-7778-2388-8 
  • 高岩成二『時は今― 歩み続けるその先へ ACTion 高岩成二』講談社、2021年6月29日。ISBN 978-4-06-516763-2 

外部リンク

[編集]