日向理恵子
日向 理恵子 (ひなた りえこ) | |
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誕生 |
1984年 日本・兵庫県 |
職業 | 小説家 |
国籍 | 日本 |
ジャンル | 児童文学 |
代表作 | 『雨ふる本屋』シリーズ・『火狩りの王』シリーズ |
ウィキポータル 文学 |
日向 理恵子(ひなた りえこ、1984年[1] − )は日本の児童文学作家。兵庫県出身[1]。日本児童文学者協会会員[1]。兵庫県在住[2]。
略歴
[編集]兵庫県出身。2人姉妹の妹で、4歳上の姉がいる[3]。5、6歳の頃から創作活動を始め[3]、高校生であった18歳の時、高木理恵子の名前で[4]『魔法の庭へ(創元社)[5]』を自費出版した。[6] [注 1]
デビュー作である『雨ふる本屋』は国内外で人気シリーズとなり韓国語版、中国語版、ロシア語版[3]、台湾語版[7]、ベトナム語版、イタリア語版[8]で刊行されている[9]。
『火狩りの王』は『ダ・ヴィンチ』(2019年3月号)「今月のプラチナ本」選出[10][11]、『ダ・ヴィンチ』(2020年1月号) BOOK OF THE YEAR 2019に29位にランクインする[12]など児童文学の枠におさまらない高い評価を得ている。 2020年11月にWOWOWオリジナルアニメ化が発表され[13]、2022年1月には監督を西村純二、構成・脚本を押井守が担当することが発表された[14]。 11月22日には、KADOKAWAからハードカバー版に引き続き山田章博の挿画を収録し、新たに表紙を書き下ろした角川文庫版と[10]、静山社からアニメ版ビジュアルを使用し、巻末にはアニメーション設定資料を掲載したペガサス文庫版[15]の各一巻が同時発売された。2023年1月14日から第1シーズンが放送・配信され、(全10話)3月18日に第2シーズンの制作が発表された[16]。2024年1月14日から第2シーズンが放送・配信された[17]。(全10話)
2020年10月、日向を中心に兵庫県姫路市内の古書店主ら3名とフリーペーパー『かげ日なた』を創刊[18]。2021年4月の第3号よりメンバーが1人増え、2022年4月の第7号からは毎回変わるゲストメンバーも執筆[注 2]。年4回発行で、兵庫県内の書店などで配布されている。2024年10月現在、17号まで発刊[19]。
人物
[編集]趣味は庭いじり、多肉植物・観葉植物の世話、万年筆。2児の母[20]。 仕事場はダイニングテーブル[21]。手書きと機械入力両方を駆使して執筆している[22]。『雨ふる本屋とうずまき天気』では手帳サイズのノートで執筆[20]、『ネバーブルーの伝説』では、ノートに全て手書きしたのち、テキストに打ち出し清書していった[22]。
幼少期からかわるがわる常に犬がおり、自身も犬を飼う愛犬家。『火狩りの王』に登場する狩り犬・「かなた」と「てまり」は日向の飼い犬がモデル[23]。また、作家名日向理恵子の「日向」は飼い犬の「ひなた」からあやかってつけた[23]。
作品リスト
[編集]単行本
[編集]- 魔法の庭へ(2003年3月 創元社)ISBN 978-4-422-93039-8
- 魔法の庭へ(2010年2月 童心社)ISBN 978-4-494-01946-5
- 日曜日の王国(2018年3月 PHP研究所)ISBN 978-4-569-78752-7
- 迷子の星たちのメリーゴーランド(2021年3月 小学館)ISBN 978-4-09-227245-3
- 星のラジオとネジマキ世界(2022年1月 PHP研究所)ISBN 978-4-569-88034-1
- ネバーブルーの伝説(2023年7月 KADOKAWA)ISBN 978-4-04-113635-5
雨ふる本屋シリーズ
[編集]- 雨ふる本屋(2008年11月 童心社)ISBN 978-4-494-01942-7
- 雨ふる本屋の雨ふらし(2012年10月 童心社)ISBN 978-4-494-02031-7
- 雨ふる本屋とうずまき天気(2017年5月 童心社)ISBN 978-4-494-02053-9
- 雨ふる本屋と雨もりの森(2018年6月 童心社)ISBN 978-4-494-02054-6
- 雨ふる本屋と雨かんむりの花(2020年7月 童心社)ISBN 978-4-494-02065-2
すすめ!図書館くらぶシリーズ
[編集]- すすめ!図書館くらぶ〈1〉旧校舎の黄金書(2011年2月 岩崎書店フォア文庫)ISBN 978-4-265-06421-2
- すすめ!図書館くらぶ〈2〉百獣の行進(2011年10月 岩崎書店フォア文庫)ISBN 978-4-265-06430-4
- すすめ!図書館くらぶ〈3〉雨夜の数え唄(2012年1月 岩崎書店フォア文庫)ISBN 978-4-265-06434-2
- すすめ!図書館くらぶ〈4〉ふたりの魔女(2012年7月 岩崎書店フォア文庫)ISBN 978-4-265-06438-0
- すすめ!図書館くらぶ〈5〉明日のページ(2013年1月 岩崎書店フォア文庫)ISBN 978-4-265-06464-9
火狩りの王シリーズ
[編集]ほるぷ出版版(ハードカバー)
- 火狩りの王〈一〉春ノ火(2018年12月)ISBN 978-4-593-10022-4
- 火狩りの王〈二〉影ノ火(2019年5月)ISBN 978-4-593-10073-6
- 火狩りの王〈三〉牙ノ火(2019年11月)ISBN 978-4-593-10074-3
- 火狩りの王〈四〉星ノ火(2019年9月)ISBN 978-4-593-10206-8
- 火狩りの王 〈外伝〉野ノ日々(2022年12月)ISBN 978-4-593-10207-5
- 火狩りの王 〈一〉春ノ火(2022年11月)ISBN 978-4-04-112888-6
- 火狩りの王 〈二〉影ノ火(2022年12月)ISBN 978-4-04-112889-3
- 火狩りの王 〈三〉牙ノ火(2023年1月)ISBN 978-4-04-112890-9
- 火狩りの王 〈四〉星ノ火(2023年2月)ISBN 978-4-04-112891-6
- 火狩りの王 〈外伝〉野ノ日々(2023年3月)ISBN 978-4-04-112892-3
静山社・ペガサス文庫版
- 火狩りの王 春ノ火〈1-上〉(2022年11月)ISBN 978-4-86389-730-4
- 火狩りの王 春ノ火〈1-下〉(2022年11月)ISBN 978-4-86389-731-1
- 火狩りの王 影ノ火〈2-上〉(2023年1月)ISBN 978-4-86389-732-8
- 火狩りの王 影ノ火〈2-下〉(2023年1月)ISBN 978-4-86389-733-5
- 火狩りの王 牙ノ火〈3-上〉(2023年4月)ISBN 978-4-86389-734-2
- 火狩りの王 牙ノ火〈3-下〉(2023年4月)ISBN 978-4-86389-735-9
- 火狩りの王 星ノ火〈4-上〉(2023年6月)ISBN 978-4-86389-736-6
- 火狩りの王 星ノ火〈4-下〉(2023年6月)ISBN 978-4-86389-737-3
- 火狩りの王 野ノ日々〈外伝〉(2023年9月)ISBN 978-4-86389-827-1
いばらの髪のノラシリーズ
[編集]- いばらの髪のノラ〈I〉黄金の心臓 (2024年4月 童心社) ISBN 978-4-494-02843-6
- いばらの髪のノラ〈II〉雨の都と月の竜 (2024年6月 童心社)ISBN 978-4-494-02844-3
- いばらの髪のノラ〈III〉世界の器(2024年8月 童心社)ISBN 978-4-494-02845-0
その他
[編集]ブログエッセイ連載〈狩りの日記〉(2020年8月4日−10月6日)[24]
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “押井守「難物だけどこれはやる価値があると思いました」『火狩りの王』アニメ化記念! 西村純二×日向理恵子×押井守鼎談”. ダ・ヴィンチweb (2023年1月8日). 2024年8月14日閲覧。
- ^ “「いま・ここ」で生きる意味は 児童文学作家らが無料季刊誌”. 神戸新聞NEXT. 2024年8月14日閲覧。
- ^ a b c “海外でも人気!「雨ふる本屋」シリーズ 著者・日向理恵子さん”. 童心社. 2024年8月11日閲覧。
- ^ "雨ふる本屋 著者紹介". eーhon. 2024年8月14日閲覧。
- ^ “版元ドットコム 「魔法の庭へ」”. 2024年8月14日閲覧。
- ^ https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494019465 佐々木江利子の推薦のことばから。 2024年8月11日閲覧。
- ^ イラストの吉田尚令のX(旧Twitter)2024年7月20日9:24の投稿 2024年8月12日閲覧。
- ^ イラストの吉田尚令のX(旧Twitter)2024年8月9日8:48の投稿2024年8月12日閲覧。
- ^ “「雨ふる本屋」シリーズ著者日向理恵子さん イタリアの新聞La Repubblicaに紙面インタビューが掲載!”. 童心社 (2024年8月30日). 2024年10月31日閲覧。
- ^ a b “カバーは山田章博さんの新規描き下ろし!WOWOWオリジナルアニメ化でも話題の『火狩りの王 〈一〉春ノ火』が11/22(火)に角川文庫より発売!”. 2024年8月12日閲覧。
- ^ “ダ・ヴィンチ2019年3月号「今月のプラチナ本」”. ダ・ヴィンチweb. 2024年8月12日閲覧。
- ^ 火狩りの王シリーズ公式X(旧Twitter)の2019年12月10日17:17の投稿2024年8月12日閲覧。
- ^ WOWOWオリジナルアニメ「火狩りの王」が製作決定!PRTIMES 2024年8月12日閲覧。
- ^ “WOWOWオリジナルアニメ『火狩りの王』監督は西村純二、脚本は押井守が担当!タイトルロゴデザインも公開!”. PRTIMES (2022年1月31日). 2024年8月12日閲覧。
- ^ “火狩りの王 内容紹介”. 静山社. 2024年8月12日閲覧。
- ^ “お知らせ 第2シーズン制作決定!用語解説動画も公開!”. TVアニメ「火狩りの王」公式サイト. 2024年8月12日閲覧。
- ^ “お知らせ「火狩りの王」第2シーズン、各配信サイトにて配信決定!”. TVアニメ「火狩りの王」公式サイト. 2024年8月12日閲覧。
- ^ “児童文学作家・日向理恵子さんら発行 無料季刊紙「かげ日なた」が第10号 多様なテーマ、思い伝える”. 神戸新聞NEXT. (2023年4月8日) 2024年8月14日閲覧。
- ^ おひさまゆうびん舎のInstagram2024年9月30日の投稿2024年10月31日閲覧。
- ^ a b “『雨ふる本屋と雨もりの森』著者・日向理恵子さん インタビュー”. 童心社 (2018年6月18日). 2024年8月14日閲覧。
- ^ “ブックツリー ブックキュレーター日向理恵子”. honto. 2024年8月15日閲覧。
- ^ a b カドブン. “「火狩りの王」シリーズの日向理恵子が綴る、ペンとインクの冒険ファンタジー! 『ネバーブルーの伝説』刊行記念 著者インタビュー”. 2024年8月15日閲覧。
- ^ a b “日向理恵子先生のブログエッセイ連載〈狩りの日記 〉2”. ほるぷ出版 (2020年8月15日). 2024年8月15日閲覧。
- ^ 日向理恵子. “火狩りの王ブログ〈狩りの日記 〉”. ほるぷ出版. 2024年8月13日閲覧。