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日本エアロフォージ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本エアロフォージ株式会社
Japan Aeroforge, Ltd.
種類 株式会社
略称 Jフォージ
本社所在地 日本の旗 日本
713-8103
岡山県倉敷市玉島乙島字新湊8264番7
設立 2011年1月21日
業種 金属製品製造
法人番号 6010001137735 ウィキデータを編集
事業内容 航空機、発電プラント向け大型鍛造品の製造等
代表者 代表取締役社長 中西 修一
資本金 18億5000万円
売上高 22億4700万円
2023年3月期)
営業利益 8億8500万円
2023年3月期)
経常利益 8億5200万円
2023年3月期)
純利益 7億1500万円
2023年3月期)
総資産 43億1100万円
2023年3月期)
従業員数 86人
主要株主 日立金属 40.53%(2015年3月時点)[1]
神戸製鋼所 40.53%
IHI 5.41%
川崎重工業 5.41%
伊藤忠丸紅鉄鋼 5.41%
双日エアロスペース 2.70%
外部リンク http://www.japan-aeroforge.com/
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日本エアロフォージ株式会社(にほんえあろふぉーじ、Japan Aeroforge, Ltd.)は岡山県倉敷市に本社を置く航空機、発電プラント向け大型鍛造品などの製造を行う株式会社である。略称はJフォージ

概要

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航空機産業は成長が期待される分野で、日本の産業界で強化すべき先端産業に位置づけられている[2]。国内重工メーカーは、航空機産業に熱心に取り組み、国際共同開発の中で生産拡大を図っている。競合を抑えつつ事業拡大するには、素材メーカーも含めて国内の航空機産業全体の大幅な競争力強化が必要である。

このような状況の中、国内重工メーカー、素材メーカーで構成する研究会にて、航空機産業の技術力とコスト競争力強化などについて検討を重ねた[2]。その結果、機体やエンジンの製造において、素材加工に優れているが、素材加工に必要な大型プレス機が国内に存在せず、加工前工程を海外業者に依存しせざるを得ないため、安定確保やコスト等に課題があった。大型プレス機の導入により、国際競争力ある事業の実施につながるという結論に達した。

2011年1月、日立金属神戸製鋼所IHI川崎重工業の4社の出資でJフォージを設立し、大型鍛造品製造に向けた準備を開始した[2]。同年3月、伊藤忠丸紅鉄鋼双日エアロスペースが参加[2]

Jフォージは国内初、世界中でも有数の大きさである5万トン級の最新鋭大型鍛造プレスを導入し、これまで不可能だった大型鍛造品を製造する[2]。今後の需要拡大が見込まれるチタンニッケルなどの大型鍛造品の国内での安定生産が可能となるとともに、製造過程で発生する加工屑等を高効率で再生利用する仕組みを整え、レアメタル使用量の削減、コスト競争力向上につなげる。将来的には海外メーカーにも鍛造品を供給し、世界需要に対応する予定である。

2013年4月、工場が稼働開始[3]。発電タービンのブレードや航空機用機体部品、着陸脚部品、エンジン部品の量産を行う。技術の蓄積によりジェットエンジン用ディスク、機体用チタン大型フレームなどを製造できるようになっている[4]

2019年12月、航空宇宙・防衛部品製造において、世界的に統一した基準による特殊工程管理を実施することで、全てのサプライヤーの品質を維持することを目的とした認証プログラムであるNADCAP(金属材料製造)の認証を日本で初めて取得した。

脚注

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  1. ^ 日本政策投資銀行、日本経済研究所「本邦航空機産業の過去・現在・未来~航空機産業の最前線と当行の取り組み~」2016年7月、98-99頁
  2. ^ a b c d e 3月1日 最新鋭大型鍛造プレスによる航空機等鍛造品製造会社の共同設立 | 日立金属株式会社”. www.hitachi-metals.co.jp. 2020年3月8日閲覧。
  3. ^ 操業開始”. 日本エアロフォージ株式会社. 2020年3月8日閲覧。
  4. ^ 森本敏; 岩﨑茂; 山﨑剛美; 田中幸雄; 桐生健太朗; 川上孝志『次期戦闘機開発をいかに成功させるか』並木書房、2021年、323-324頁。ISBN 978-4-89063-415-6 

外部リンク

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