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日本ダニ学会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本ダニ学会
英語名称 The Acarological Society of Japan
設立 1992年
前身 ダニ類研究会
会長 矢野泰弘
刊行物 『日本ダニ学会誌』
ウェブサイト acarology-japan.org ウィキデータを編集
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日本ダニ学会(にほんダニがっかい、The Acarological Society of Japan)は、ダニに関する研究(分類・発生・生態・生理・防除)を目的とした学会である。日本昆虫科学連合加盟団体の一つ[1]

活動

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主な活動は、会誌の発行、大会・シンポジウム・講演会の開催などである。

  • 東日本大震災の際は、環境衛生上問題になったダニの防除について、情報提供を行うなどの支援を実施した[2]

歴史

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かつて日本にはダニ専門の学会はなく、ダニの研究者は動物学会、昆虫学会、農学会、獣医学会などに分かれていた。1973年にダニ学者の組織結成の機運が高まり[3]、6月22日に東京大学医科学研究所所長であった佐々学が会議室に約20人のダニ研究者を集め、ダニ類研究会が発足した。会は年一回の研究談話会開催と会報発行という形で活動を続け、会員数は180名に拡大[4]、1992年1月に日本ダニ学会として再発足した。この年の11月には発足記念式典を兼ね、第一回の日本ダニ学会大会が三重県で開催された[5]。研究会時代は大会は合宿形式で行われていたが、学会化以降は合宿は取りやめられている[6]

出版物

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会誌『日本ダニ学会誌』を毎年2号(5月と11月)発行している。ダニ類研究会時代は『ダニ類研究会会報』を年1回発行していた。

脚注

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  1. ^ 加盟団体
  2. ^ 「東日本大震災の被災者に対して寝具の衛生管理面で支援をおこなっているダニバスターズに、日本ダニ学会の専門家も協力」
  3. ^ 佐々学「創刊にあたって」『ダニ類研究会会報』第1号、1974年、1ページ。
  4. ^ 青木淳一「ダニ類研究会から日本ダニ学会へ」『日本ダニ学会誌』第20巻第1号、日本ダニ学会編集部、2011年5月、2ページ。
  5. ^ 『読売新聞』1992年(平成4年)11月26日付中部本社朝刊30面。
  6. ^ 鎮西康雄「日本ダニ学会大会に見る日本のダニ学最近の20年」『日本ダニ学会誌』第20巻第1号、日本ダニ学会編集部、2011年5月、3-5ページ。

関連項目

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外部リンク

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