日本女子車いすバスケットボール選手権大会
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日本女子車いすバスケットボール選手権大会(にほんじょしくるまいすバスケットボールせんしゅけんたいかい)は、日本車いすバスケットボール連盟・日本パラスポーツ協会が主催する女子選手の車いすバスケットボール全国大会である。優勝チームには皇后盃[1]が手渡される。
歴史
[編集]1988年11月、それまで女子選手は男子チームのなかで競技するか、東西対抗戦のような形式でしか試合を行うことが出来なかったが、初めて女性だけの大会として「'88 神戸女子車椅子バスケットボール大会」が行われる。
1990年に神戸市の肝いりで「全日本女子車椅子バスケットボール選手権大会」の第1回大会が開催された。1994年までの5年間、神戸市の全面的なバックアップを受けたが、1995年の阪神・淡路大震災のため、神戸市での開催が不可能となり、各ブロック持ち回りでの大会開催となる。1998年、関係者の「いつの日かまた神戸で」との思いが通じ、[要出典]第9回大会から再び神戸市の後援の元に大会が開催されている。[2]
2020年、2021年はコロナ禍の影響で中止となった。2021年は代替大会として『神戸女子車いすバスケットボール大会』が開催される
概略
[編集]毎年秋に2日間、神戸市須磨区のグリーンアリーナ神戸で開催される。
全国の連盟登録女子クラブ8チームがノックアウト方式により女子クラブチーム日本一を争う。男子選手の連盟登録者数734名に対し、女子登録選手数は73名と10分の1と少ないため、男子の選手権のようにブロック予選はない[要出典](連盟登録チーム数、登録選手数は2008年1月現在のもの)。
参加チーム
[編集](2013年10月現在[3]。リンクはそれぞれのチームの公式サイト)
- SCRATCH(東北ブロック)
- WING(関東ブロック)
- ELFIN(関東ブロック)
- GRACE(旧:東京グレース)(東京ブロック)
- Brilliant Cats - ウェイバックマシン(2001年11月21日アーカイブ分)(東海北陸ブロック)
- カクテル(近畿ブロック)
- パッション(四国ブロック)
- 九州ドルフィン(九州ブロック)
歴代優勝・準優勝チーム
[編集]年度 | 大会 | 優勝チーム | 決勝 | 準優勝チーム | 開催場所 |
---|---|---|---|---|---|
1990年 | 第1回大会 | 東京グレース | - | ウィング | 神戸ポートアイランドホール |
1991年 | 第2回大会 | 東京グレース | - | ウィング | 神戸ポートアイランドホール |
1992年 | 第3回大会 | 東京グレース | - | ウィング | 神戸ポートアイランドホール |
1993年 | 第4回大会 | 東京グレース | - | カクテル | 神戸ポートアイランドホール |
1994年 | 第5回大会 | 東京グレース | - | 九州ドルフィン | 神戸ポートアイランドホール |
1995年 | 第6回大会 | 東京グレース | - | 九州ドルフィン | 横浜ラポール |
1996年 | 第7回大会 | キャッツ | - | エルフィン | 名古屋市稲永スポーツセンター |
1997年 | 第8回大会 | 九州ドルフィン | - | エルフィン | アクシオン福岡 |
1998年 | 第9回大会 | エルフィン | - | 九州ドルフィン | グリーンアリーナ神戸 |
1999年 | 第10回大会 | エルフィン | - | 九州ドルフィン | グリーンアリーナ神戸 |
2000年 | 第11回大会 | エルフィン | - | ウィング | グリーンアリーナ神戸 |
2001年 | 第12回大会 | エルフィン | - | ウィング | グリーンアリーナ神戸 |
2002年 | 第13回大会 | エルフィン | - | 九州ドルフィン | グリーンアリーナ神戸 |
2003年 | 第14回大会 | ウィング | - | 九州ドルフィン | グリーンアリーナ神戸 |
2004年 | 第15回大会 | エルフィン | - | カクテル | グリーンアリーナ神戸 |
2005年 | 第16回大会 | 九州ドルフィン | 44 - 27 | ウィング | グリーンアリーナ神戸 |
2006年 | 第17回大会 | カクテル | 58 - 40 | ウィング | グリーンアリーナ神戸 |
2007年 | 第18回大会 | カクテル | 59 - 35 | ウィング | グリーンアリーナ神戸 |
2008年 | 第19回大会 | ブリリアントキャッツ | 48 - 47 | カクテル | グリーンアリーナ神戸 |
2009年 | 第20回大会 | カクテル | 53 - 28 | ブリリアントキャッツ | グリーンアリーナ神戸 |
2010年 | 第21回大会 | ウィング | 57 - 51 | カクテル | グリーンアリーナ神戸 |
2011年 | 第22回大会 | スクラッチ | 66 - 58 | カクテル | グリーンアリーナ神戸 |
2012年 | 第23回大会 | カクテル | 57 - 28 | スクラッチ | グリーンアリーナ神戸 |
2013年 | 第24回大会 | エルフィン | 69 - 53 | カクテル | グリーンアリーナ神戸 |
2014年 | 第25回大会 | カクテル | 59 - 44 | エルフィン | グリーンアリーナ神戸 |
2015年 | 第26回大会 | カクテル | 66 - 47 | スクラッチ | グリーンアリーナ神戸 |
2016年 | 第27回大会 | カクテル | 67 - 35 | Brilliant Cats | グリーンアリーナ神戸 |
2017年 | 第28回大会 | カクテル | 47 - 38 | SCRATCH | グリーンアリーナ神戸 |
2018年 | 第29回大会 | カクテル | 65 - 61 | SCRATCH | グリーンアリーナ神戸 |
2019年 | 第30回大会 | カクテル | 70 - 51 | SCRATCH | 神戸市立中央体育館 |
2020年 | 中止[4] | ||||
2021年 | 中止[5] | ||||
2022年 | 第31回大会 | カクテル | 58 - 38 | Wing | グリーンアリーナ神戸 |
2023年 | 第32回大会 | カクテル | 52 - 42 | Wing | グリーンアリーナ神戸 |
- 名称は当時のもの
MVP
[編集]年度 | 大会 | 受賞選手 |
---|---|---|
2013年 | 第24回 | 土田真由美(エルフィン) |
2014年 | 第25回 | 北田千尋(カクテル) |
2015年 | 第26回 | 北田千尋(カクテル) |
2016年 | 第27回 | 北田千尋(カクテル) |
2017年 | 第28回 | 北間優衣(カクテル) |
2018年 | 第29回 | 北田千尋(カクテル) |
2019年 | 第30回 | 網本麻里(カクテル) |
2022年 | 第31回 | 柳本あまね(カクテル) |
参考文献
[編集]- ^ 障がい者スポーツへの天皇盃・皇后盃下賜について 宮内庁 2018年3月13日
- ^ 公式サイト「全日本女子選手権大会とは」
- ^ 公式サイト・参加チーム 2013年10月6日閲覧
- ^ 2020年度主要大会の開催中止についてJWBF
- ^ [1]JWBF
- ^ 公式サイト・大会情報第20回大会から第23回大会まで。2013年10月2日閲覧。