日本映像翻訳アカデミー
この記事は広告・宣伝活動のような記述内容になっています。 (2021年11月) |
Japan Visualmedia Translation Academy | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 東京都中央区日本橋本石町3-2-4 共同ビル |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 7010002039327 |
事業内容 | 映像翻訳者、翻訳者、通訳者、映像制作ディレクター、記者、編集者、バリアフリー字幕制作者、音声ガイド制作者、日本及び海外のコンテンツを翻訳、広報する者を養成する職業訓練学校の運営 |
代表者 | 代表取締役 新楽直樹 |
資本金 | 3千万円 |
外部リンク | http://www.jvtacademy.com/ |
日本映像翻訳アカデミー(JVTA) | |
---|---|
画像募集中 | |
設立年月日 | 1996年10月1日 |
所在地 | 〒103-0021 |
公式サイト | スマートフォン版 |
日本映像翻訳アカデミー(にほんえいぞうほんやくアカデミー、英: Japan Visualmedia Translation Academy[1])は、日本映像翻訳アカデミー株式会社が運営する、東京都中央区にある映像翻訳学校。1996年に開校した[2]。
概要
[編集]日本映像翻訳アカデミー(にほんえいぞうほんやくアカデミー、英:Japan Visualmedia Translation Academy(JVTA))は、映画の字幕や吹き替え音声など映像コンテンツの翻訳者を養成する職業訓練学校である。1996年に開校以来、多数のプロを輩出。テレビ局や映画配給会社などの映像翻訳業務を受注するメディア・トランスレーション・センターを有し、「教育と職業」の一体運営を強みとする。
2019年8月27日に強固な情報セキュリティ体制(ISMS=情報セキュリティマネジメントシステム)を保持する企業に与えられる国際規格「ISO/IEC 27001:2013」の認証を取得した。2020年9月29日、第1回維持審査において登録維持の承認を得た。
ミッション
[編集]人生において英語の習得に多くの時間をかけている人を育て支える――。受講者ごとに目的が異なる英会話学校などと違い、全員がプロの映像翻訳者になるという目標に向かって、徹底的に技能を学ぶ。「映像翻訳=映画の字幕制作」という狭い考え方ではなく、様々な映像コンテンツに対応できる翻訳手法を学び、自立的かつ長期的なキャリア形成を支援する。
映像翻訳を取り巻く現状
[編集]国内の映像翻訳市場は成長を続けている。ハリウッド映画やサッカーのワールドカップなどのスポーツイベント、ニュースやドキュメンタリーなど海外の番組を見ない日はない。インターネットによる視聴も増え、米国で人気のリアリティショー、TEDやMOOC(Massive Open Online Course)などといったビジネスや教育分野も急増しており、翻訳映像コンテンツのジャンルは多様化している。
米国ではインターネットによるビデオ・オン・デマンド(Video On Demand)サービスでの視聴が急増。ネット配信を手がける米ネットフリックス社の会員数は、2013年10月に全世界で4000万人を突破。2020年3月末の時点で1億8286万人に達した。映像翻訳ニーズは拡大を続けるだろう。
視聴スタイルの変化も激しい。最たる例は、吹き替え音声による視聴の増加。例えば、2014年7月下旬に興行収入250億円を突破した映画『アナと雪の女王』は、吹き替え音声による視聴が約半数を占めると言われる。
5G(第5世代移動通信システム)の商用化スタートに伴い、 2025年までにはSVOD(Subscription Video on Demand=定額制動画配信サービス)の人口は11億人に達すると言われており、利便性の高い吹き替えのニーズは世界で高まり続けている。
映像翻訳者育成の課題
[編集]視聴コンテンツやスタイルが変化する中、映像翻訳手法も多様化している。従来の字幕に加えて、吹き替え音声(リップシンク、ボイスオーバー)やナレーションなどがある。例えば、ドキュメンタリー番組では状況描写をナレーションで解説し、出演者の発言を字幕や吹き替え音声で行うなど、1つの映像で複数の翻訳手法を求められるケースは増えている。
こうした変化にもかかわらず、映像翻訳志望者の多くは「映像翻訳=映画の字幕制作」とのイメージが強く、現在の業務ニーズや求められるスキルの間にギャップが生じている。日本映像翻訳アカデミーでは、いち早くこういった課題を認識し、業界内外での啓蒙、学校のカリキュラムや指導にも反映するなど精力的に活動している。
卒業生数や著名人
[編集]1996年10月に開校以来、2014年3月末までの卒業者数は約1500名。その中からプロとして活躍する映像翻訳者数の割合は約60%と、一般的に卒業者の数%程度がプロになればいいと言われる中、高い数字を誇る。同校を卒業した著名な映像翻訳者として映画『スパイキッズ』シリーズ2・3、『ヴァン・ヘルシング』『オデッセイ』『猿の惑星: 聖戦記』などを手がけた前田美由紀氏、映画『アフター・アース』、『ボヘミアン・ラプソディ』、テレビシリーズ『ロイヤル・ペインズ 救命医ハンク』などを手がけた瀬尾友子氏などがいる。
教育方針
[編集]ミッションに基づき、幅広いコンテンツや翻訳手法に対応できる能力を学ぶ。同校では、映像翻訳者に必要な能力・資質として6つを定義。それらを網羅的・体系的に学ぶための緻密なカリキュラムを設計。それを実施するために毎回講師を変えるなど、徹底した教育方針を採用している。
授業は事前課題に取り組んで臨む前課題制や反転授業形式で進められるため厳しいが、振替制度などを活用して仕事や家事との両立を図る受講生は多い。講師はテーマごとに替わるが、面談や授業内容のフォローなどは専任のチューターがついて行われる。そのため最後まで授業を受ける割合は85%と高い。
プロまでの流れ
[編集]プロになるまでの道のりも明解だ。総合コースを受講後、実践コースを受講。実践コースでは、実際にクライアントから受注した場面を想定した模擬演習を繰り返し、プロになるための実践的なスキルを磨く。実践コース修了時に受けられるトライアル、修了後に随時受けられるオープントライアルに受かれば、実質的にプロデビューを果たせる。トライアルを合格した後にプロデビューを果たせるのは、同校を運営する日本映像翻訳アカデミー株式会社がテレビ局や映画配給会社などから実翻訳業務を受注するメディア・トランスレーション・センターの存在が大きい。そこで活躍する映像翻訳ディレクターの指導の下、プロとしてのキャリアを重ねられる。複数人の映像翻訳者で1本の番組を手がけるチーム翻訳という、デビュー時の負荷やプレッシャーを抑えて持続的に成長できる仕組みもある。
コースの種類
[編集]東京中央区日本橋にある本校では、英語の映像を日本語に翻訳する英日コースを中心に、日本の映像を海外視聴用に翻訳する日英コース、英語力を高めるEnglish Clockなどがある。更にハリウッド映画の拠点で学ぶロサンゼルス校での留学プログラム、アルクと共同で運営する映像翻訳Web講座、バリアフリー字幕や音声ガイドを制作するスキルを学ぶ講座などがある。映像翻訳のみならず、日本語表現力を磨く講座や、独立後の営業方法などプロのフリーランスを支援する課外講座なども用意する。
学生向けの教育支援・事業活動
[編集]映像翻訳を通じた学生向けの教育支援・事業活動も活発化している。東京都中央区立常盤小学校、宮城県立宮城野高等学校、青山学院大学総合文化政策学部など小学生から大学生まで幅広い学生を対象に、「英語」・「翻訳」・「国際コミュニケーション」・「キャリア体験学習」などをテーマに据えた教育支援事業を展開する。
1日体験学習や講演といった短期的な活動はもちろん、実際の授業や単位取得科目として採用される事例が急増している。例えば、三重県立川越高等学校では国際文理科2年の全クラスを対象に英語力強化を目的に映像翻訳の授業を学んだり、明星大学人文学部国際コミュニケーション学科では同校で活躍するプロの映像翻訳ディレクター(非常勤講師として任命)の授業を受けて、最後に映画祭の上映作品の字幕を制作して単位が付与されたりするといった実践的な内容が増加中だ。
英語教育の低年齢化、国際コミュニケーションやグローバル人材育成の推進、早期の職業訓練によるキャリア育成や就業率向上などの目的から、今後も学生向けの教育支援事業は拡大が見込まれる。
啓蒙・普及活動
[編集]映像翻訳の啓蒙・普及活動も積極的だ。国連の駐日事務所が2006年より開催している移民や難民に関する映像作品を扱うUNHCR難民映画祭(UNHCR Refugee Film Festival)をはじめとして、多数の映画祭へボランティア翻訳者の派遣や協賛を行っている。アルクと共同で映像翻訳の楽しさを伝える「映像翻訳コンテスト」を2018年まで開催・協力した。
経営者
[編集]同校の代表兼経営者を務める新楽直樹(にいら・なおき)氏は、英日・日英翻訳国際会議で講演するなど国内の映像翻訳業界を主導するリーダー的存在である。「映像翻訳者がその技能を遺憾なく発揮して選び取った1つのフレーズ が、映像作品の市場評価を高めた事例は枚挙にいとまがない。これからも変わらないだろう。言葉の仕事とはそのように“微量だが決定的な違い”を追求し、社会に問いかけ続けるものだからだ」(後述の『字幕翻訳とは何か~』エピローグの中で)。同氏の熱い思いに触れて、入学を決める人も多い。
大手出版社の雑誌編集者として活躍後、編集者および映像翻訳者を育成する同校を立ち上げた。現在も『日経ビジネス』や『日経ビジネスアソシエ』といった経済誌を中心にビジネス書の書評を書き続けている。
2018年9月には「映像翻訳者の思考順路」を具体的にひも解く電子書籍『字幕翻訳とは何か 1枚の字幕に込められた技能と理論』(日本映像翻訳アカデミー著、Kindle版)を発行した。
団体名称
[編集]日本映像翻訳アカデミー® (特許庁商標登録番号:第4665515号)
Japan Visualmedia Translation Academy® (特許庁商標登録番号:第5290949号)
略称
[編集]JVTA® (特許庁商標登録番号:第5293239号)
学校運営法人
[編集]日本映像翻訳アカデミー株式会社
学校長兼法人代表取締役社長
[編集]新楽直樹 (Niira Naoki)
米国グループ会社
[編集]Japan Visualmedia Translation Academy, Los Angeles 日本映像翻訳アカデミー ロサンゼルス校 (米国移民局・教育局認可校/職業訓練学生ビザ(M-1)発給対象校)
所在地 3510 Torrance Blvd., Suite 219, Torrance, CA 90503 U.S.A.