旧佐々木家住宅 (にかほ市)
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旧佐々木家住宅(きゅうささきけじゅうたく)は秋田県にかほ市院内にある曲屋。にかほ市有形文化財[1][2]。
歴史
[編集]旧佐々木家住宅は1876年(明治9年)に建てられた南部系曲屋である[2]。建物はもとは旧仁賀保町畑にあり、1991年(平成3年)の台風で屋根が破損するまで佐々木家の親族が居住していた[1]。
1991年の台風の被害で解体が不可避となったが、旧仁賀保町が曲屋を残す方針を決め建物は無償譲渡された[1]。建物は解体して部材のまま管理された後、2001年(平成13年)に薫風苑の園内に移築された[1]。
2005年(平成17年)、にかほ市指定文化財旧佐々木家住宅条例が定められた。
なお、2001年(平成13年)に市シルバー人材センターが建物内に「まがりや食堂」を開いていたが2022年(令和4年)11月末で閉店することになった[1]。
建築
[編集]旧佐々木家住宅は南部系曲屋で馬屋の上に「ちし」という中二階(冬期のわら仕事場)がある[2]。家屋は鍵型で内側に入り口があり、土間の一角に大黒柱がある[2]。土間では稲や大豆の収納作業が行われていた[2]。