コンテンツにスキップ

旧佐々木家住宅 (にかほ市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

旧佐々木家住宅(きゅうささきけじゅうたく)は秋田県にかほ市院内にある曲屋。にかほ市有形文化財[1][2]

歴史[編集]

旧佐々木家住宅は1876年(明治9年)に建てられた南部系曲屋である[2]。建物はもとは旧仁賀保町畑にあり、1991年(平成3年)の台風で屋根が破損するまで佐々木家の親族が居住していた[1]

1991年の台風の被害で解体が不可避となったが、旧仁賀保町が曲屋を残す方針を決め建物は無償譲渡された[1]。建物は解体して部材のまま管理された後、2001年(平成13年)に薫風苑の園内に移築された[1]

2005年(平成17年)、にかほ市指定文化財旧佐々木家住宅条例が定められた。

なお、2001年(平成13年)に市シルバー人材センターが建物内に「まがりや食堂」を開いていたが2022年(令和4年)11月末で閉店することになった[1]

建築[編集]

旧佐々木家住宅は南部系曲屋で馬屋の上に「ちし」という中二階(冬期のわら仕事場)がある[2]。家屋は鍵型で内側に入り口があり、土間の一角に大黒柱がある[2]。土間では大豆の収納作業が行われていた[2]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 旧佐々木家住宅の食堂、今月末で閉店 客足伸びず決断 - 秋田魁新報・2022年11月15日閲覧。
  2. ^ a b c d e にかほ市観光案内 自然・歴史 - 一般社団法人にかほ市観光協会・2022年11月15日閲覧。