春爛漫の花の色
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春爛漫の花の色 (はるらんまんのはなのいろ) は旧制第一高等学校の代表的な寮歌の一つ。正式名称は、第十一回紀念祭西寮寮歌[注釈 1]。通称は歌い出しの歌詞によっているが単に「春爛漫」と言う場合が多い。
基本データ
[編集]- 成立年: 明治34年 (1901年)
- 作詞者: 矢野勘治 (1882年 - 1961年[1])
- 作曲者: 豊原雄太郎(1880年[2] - 1953年[3]) - 原曲は長調だったが、短調化して広まった。
2011年(平成23年)12月31日に著作権の保護期間を満了。
内容
[編集]一番二番で季節を歌い、三番で寮を歌う。四番で俗世を憂い、五番六番で自治を歌う。構成としては「嗚呼玉杯」よりも計算されているともいえる。 旋律は長調と短調いずれでも歌われる。また完全にぴょんこ調で歌うかによっても違いがある。各寮歌集等に掲載されている譜面はいずれも相異点があるが、どれが原典に近いかと判断するのは困難である。ただし、五節目を5/4拍子で歌うのは後世の変化であり、当初は4/4の長調で作曲されていた。
影響(替え歌など)
[編集]同じ旋律を繰り返しているため比較的歌うのが容易であり、女学生の間では、玉杯以上に歌われたという。
学校歌
[編集]岩手県の福岡高校や一関第一高校、新潟県の三条高校などの校歌が同一旋律である。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ より正確には、「第十一回紀念祭寮歌」だが、同年に寮歌は五曲作られているため、便宜区別のために、頁の末尾に 「(三十五年西寮)」 と附記されている。