最も近い・遠い天体の一覧
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最も近い・遠い天体の一覧(もっともちかい・とおいてんたいのいちらん)では、宇宙にある天体の中で、最近・最遠のものを挙げていく。
特に断りの無い限り、地球中心からの距離を基準とする。
最も近い天体
[編集]分類 | 天体名 | 見かけの距離 | 実際の距離 | 赤方偏移 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
人間に最も近い天体 | 地球 | 0 | |||
地球に最も近い天体 | 月 | 36万3304km | 近地点距離。 | ||
地球に最も近かった天体 | 2008 TC3[1] 2014 AA 2018 LA[2] |
0 | いずれも小惑星として発見された後地球に衝突[3]。 | ||
地球に衝突しなかったものの最も近かった天体 | US19720810 | 57km[4] | ただし火球として。地球表面からの距離。 | ||
地球に衝突しなかったものの最も近かった小惑星 | 2011 CQ1[5][6] | 5480km | 2011年2月4日19時35分(UTC)に地球に最接近。地球表面からの距離。 | ||
地球に最も近くなる惑星 | 金星 | 3962万km | [注釈 1] | ||
地球に最も近くなる地球型惑星 | 金星 | 3962万km | [注釈 1] | ||
地球に最も近くなる木星型惑星 | 木星 | 7億4054万km | [注釈 1] | ||
地球に最も近い恒星 | 太陽 | 1億4709万km | 近日点距離。 | ||
地球に最も近い太陽以外の恒星 | プロキシマ・ケンタウリ | 4.243光年[7][8] | 現在の位置。 | ||
最も近い太陽系外の天体 | プロキシマ・ケンタウリ | 4.243光年[7][8] | 現在の位置。 | ||
太陽系に最も近くなる見込みの恒星 | グリーゼ710 | 0.178+0.043 −0.036光年 |
約128万年後。現在は62.1光年の距離にある。 | ||
最も近い太陽に似た恒星 | ケンタウルス座α星A[9] | 4.366光年[10] | |||
太陽系に最も近い巨星 | ポルックス | 33.78光年 | |||
太陽系に最も近い褐色矮星 | WISE J104915.57-531906.1[11] | 6.52 ± 0.49光年 | |||
最も近い太陽系外惑星 | プロキシマ・ケンタウリb | 4.243光年[12] | |||
最も近い地球型惑星の太陽系外惑星 | プロキシマ・ケンタウリb | 4.243光年[12] | |||
最も近い木星型惑星の太陽系外惑星 | エリダヌス座ε星b | 10.489光年 | ラランド21185には、3つの木星型惑星が存在する可能性がある。 | ||
最も近い生命がいる可能性のある太陽系外惑星 | くじら座τ星e | 11.905光年[13] | |||
最も近い惑星が複数ある惑星系 | くじら座τ星系 | 11.905光年 | ラランド21185系には3つの惑星が存在する可能性がある。 | ||
太陽系に最も近い白色矮星 | シリウスB | 8.60光年 | |||
太陽系に最も近い中性子星 | RX J1856.5-3754[14] | 400光年 | 発見当初は150~200光年と考えられていた。 | ||
太陽系に最も近い恒星質量ブラックホール | いっかくじゅう座X-1? | 4,700光年 | |||
太陽系に最も近い超新星残骸 | ベラ・ジュニア | 650 - 700光年 | 1250年頃に超新星爆発を起こしたと推定されている。 | ||
太陽系に最も近い球状星団 | ω星団 | 1万5800光年 | |||
太陽系に最も近い(太陽系が属する)銀河 | 銀河系(天の川銀河) | 0 | |||
最も近い銀河系(天の川銀河)以外の銀河 | おおいぬ座矮小銀河 | 2万5000光年[15] | |||
最も近い銀河系(天の川銀河)以外の大銀河 | アンドロメダ銀河 | 254万光年 | |||
銀河系(天の川銀河)に最も近い電波銀河 | ケンタウルス座A | 1300万光年 | |||
銀河系(天の川銀河)に最も近いセイファート銀河 | ESO 97-G13 | 1300万光年 | |||
銀河系(天の川銀河)に最も近いスターバースト銀河 | M82 | 1150万光年 | |||
最も近いブレーザー | マルカリアン421 | 4億3400万光年 | 4億4100万光年 | 0.0308 | |
最も近いクエーサー | 3C 273 | 20億4000万光年 | 21億9600万光年 | 0.158339[16] | |
最も近いガンマ線バースト | GRB 980425 | 1億2200万光年 | 1億2200万光年 | 0.0085 | 1. GRB 101225Aは約1万光年で発生した可能性がある。 2. 3万5000光年先にあるW 49Bはガンマ線バーストの残骸である可能性がある。 |
最も近い銀河群 | 局所銀河群 | 0 | |||
最も近い局所銀河群以外の銀河群 | マフェイ銀河群 | 930万光年 | 銀河群に属する最も近い銀河であるマフェイ1の距離。 | ||
最も近い銀河団 | おとめ座銀河団 | 5800万光年 | 0.004 | ||
最も近い超銀河団 | おとめ座超銀河団 | 0 | |||
最も近いおとめ座超銀河団以外の超銀河団 | うみへび座・ケンタウルス座超銀河団 | 1億7600万光年 | |||
最も近い銀河フィラメント | ペルセウス座・ペガスス座フィラメント | 1億7600万光年 |
最も遠い天体
[編集]分類 | 天体名 | 見かけの距離 | 実際の距離 | 赤方偏移 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
肉眼で見える最も遠い天体 | さんかく座銀河 | 272.5万 ± 34.5万光年 | アンドロメダ銀河(254万光年)の方が遠い可能性がある。 | ||
かつて肉眼で見えた最も遠い天体 | GRB 080319B[17] | 76億3300万光年 | 104億9900万光年 | 0.937 | 2008年3月19日に30秒間、肉眼で見える6等級を上回り、5.8等級に達する明るさとなった。 |
人類が到達した最も遠い天体 | 月 | 40万5495km | 遠地点距離。 | ||
人類が手にした最も遠い物質の母天体 | ヴィルト第2彗星 | 7億9399万km | [注釈 1]スターダストが回収。 | ||
人工物が着陸した最も遠い天体 | タイタン | 18億1421万km | [注釈 1]ホイヘンス・プローブ。 | ||
最も遠い太陽系の惑星 | 海王星 | 46億8610万km | [注釈 1] | ||
人工物が接近観測した最も遠い天体 | 冥王星 | 72億2350万km | [注釈 1]ニュー・ホライズンズ。 | ||
最も遠くなる小惑星 | 2013 BL76 | 3561億km | |||
最も遠くなる太陽系内の天体 | 陳・高彗星 | 4.9光年 | ただし、計算上の話。 | ||
最も遠い恒星 | MACS J1149+2223 Lensed Star 1[18] (通称:イカロス)[19] |
93億4000万光年 | 144億光年 | 1.49 | 重力レンズで発見された青色超巨星。 ガンマ線バーストGRB 090429B の母天体が恒星であると仮定した場合、こちらの方が遠くなる (赤方偏移 9.4、見かけの距離131億7400万光年、実際の距離307億2300万光年)[20]。 |
最も遠い巨星 | MACS J1149+2223 Lensed Star 1 [18][19] | 93億4000万光年 | 144億光年 | 1.49 | |
最も遠い褐色矮星 | NGC 4349-127 b | 7097光年[21] | |||
最も遠い太陽系外惑星 | MOA-2011-BLG-293Lb | 2万3300光年[22] | 1. ツインクエーサー(138億9000万)で発生した重力レンズ効果は、惑星によるものである可能性がある。 2. アンドロメダ銀河(254万光年)で発生した重力レンズ効果は、惑星によるものである可能性がある。 | ||
最も遠い岩石惑星型の太陽系外惑星 | OGLE-2005-BLG-390Lb | 2万1500光年[23] | 質量が5.40MEのスーパー・アース。 | ||
最も遠いガス惑星型の太陽系外惑星 | MOA-2011-BLG-293Lb | 2万3300光年[22] | |||
最も遠い生命がいる可能性のある太陽系外惑星 | ケプラー22b[24] | 620光年[25] | |||
最も遠い惑星が複数ある惑星系 | OGLE-2006-BLG-109L系 | 4920光年 | |||
最も遠い中性子星 | GRB 101225A | 37億9500万光年 | 43億7200万光年 | 0.33 | ガンマ線バーストの発生原因の天体としての推定[26]。 |
最も遠いブラックホール | ULAS J1342+0928 | 131億光年 | 293億6000万光年 | 7.54 | クエーサーの中心部のブラックホールとして。 |
最も遠い超新星 | SN 1000+0216 | 121億1900万光年 | 234億9500万光年 | 3.90[27] | |
最も遠い銀河 | JADES-GS-z13-0 | 134億8000万光年 | 333億6000万光年 | 13.2 | 分光観測が行われ銀河であることが証明された中で最も遠い天体[28]。 |
最も遠い電波銀河 | TN J0924-2201 | 125億8100万光年 | 260億3100万光年 | 5.19[29] | |
最も遠いブレーザー | Q0906+6930 | 126億5200万光年 | 264億7900万光年 | 5.47 | |
最も遠いクエーサー | ULAS J1342+0928 | 131億光年 | 293億6000万光年 | 7.54 | |
最も遠いガンマ線バースト | GRB 090429B[20] | 131億7400万光年 | 307億3200万光年 | 9.4 | |
最も遠い原始銀河団[注釈 2] | BoRG-58 | 131億光年 | 296億光年 | ~8 | |
最も遠い銀河団 | ClG J1449+0856 | 105億5400万光年 | 175億2200万光年 | 2.07[30] | |
最も遠い超銀河団 | やまねこ座超銀河団 | 88億3900万光年 | 130億2400万光年 | 1.27[31] | |
最も遠い銀河フィラメント | ClG J2143-4423フィラメント | 109億6700万光年 | 188億5200万光年 | 2.38 | 原始銀河団ClG J2143-4423を取り囲む銀河フィラメント。 |
最も遠い天体 | CEERS-93316 | 137億光年 | 349億光年 | 16.4[32] | 発見当初はz=16.7と報告されていたが、後にz=16.4に修正された。 |
HD1 | [33] |
注釈
[編集]- ^ a b c d e f g 計算上最も近く・遠くなる距離を計算。
- ^ ただし正確な距離決定のための分光観測が行われていない。分光観測が行われているものでは、2012年4月24日に発表した、すばる望遠鏡が赤経13h14m04s、赤緯+27°29′の方向に発見した原始銀河団のz=6.01である。
出典
[編集]- ^ MPEC 2008-T50 : 2008 TC3 Minor Planet Center
- ^ 直径2mの小惑星がアフリカ南部に落下 アストロアーツ(2018年6月5日)、2019年4月5日閲覧
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- ^ [1]
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- ^ AstroArts
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- ^ a b “これまでで最も遠方の単独の星の観測”. 東京大学大学院理学系研究科 (2018年4月3日). 2019年3月12日閲覧。
- ^ a b “宇宙の最初期、131億光年先で起きたガンマ線バースト”. アストロアーツ (2011年5月31日). 2019年3月12日閲覧。
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- ^ NASA's Swift Finds a Gamma-Ray Burst With a Dual Personality NASA
- ^ Superluminous supernovae at redshifts of 2.05 and 3.90 nature
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