最後の太郎
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『最後の太郎』は、ザ・プレイヤーズ・ハウスの公演として1998年に上演された演劇。また、2009年にハードレインオープンカフェによって上演された再演をも指す。
作/簑田詢平、演出/佐々木海音。出演は簑田詢平、明本道子、梅津幸輝 他。
上演記録
[編集]初演
[編集]1998年11月18日〜11月23日 新宿シアターモリエール
再演
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内容
[編集]ストーリー
[編集]「二人斬りのユウザ」と恐れられた農民上がりの侍、ユウザ。 戦国の世も終わり、職にあぶれ、しかも夜な夜な自分の殺めた侍達の亡霊におびえる毎日。 ある夜のこと。ユウザの夢枕に観音菩薩が現れ、ユウザが人を殺しすぎたために祟られていることを告げる。 そして、祟りを祓うためには殺した人の数だけ仏像を彫らねばならぬこと、更に、あと一人でも人を殺せば 鬼となり、タロウ[要曖昧さ回避]という侍に殺されることになるとの予言を残す。 ある日、旅の途中、人の言葉を真似る不思議な鳥に導かれ、山小屋に住み着く事となる。 不信心者のユウザではあったが、さすがに亡霊の恐怖には疲れ果て、仕方なく仏を掘り始める事になるのだが・・・・。
「最後の太郎」は遠い昔の日本、戦乱の世に生まれた仏師ユウザの物語。 無頼漢ユウザの生き様を通して、人の生と死を厳しく見つめた作品。 桃太郎伝説をベースにしながら、しかしそれを鬼の側から描くという逆転の発想が、スリリングで緊張感のあるストーリーを実現した。
登場人物
[編集]- ユウザ/「二人斬りのユウザ」と恐れられた農民上がりの侍。
- リョウ/役人の妾であったが、男の暴力に怯え逃げてくる。山小屋でユウザと出会う。
- イチ/ユウザの彫った仏像に惚れ込み、弟子入りした金持ちの息子。
- タロウ/鬼退治の命を受けた、幕府の侍。剣の達人。
- ソラ/タロウの妹。片腕が不自由ながらも、武士を目指す元気な女の子。
- 九官鳥/ユウザが見つけた山小屋に住む九官鳥。名前は「クロ」。
- 役人/幕府の役人。妾であるリョウを追い山小屋に来る。
- 観音菩薩/ユウザの夢枕に現れる、仏様。
- 口上ヅトメ/この物語のストーリーテラー。
- 怨霊
- 黒衣