服部有吉
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服部 有吉(はっとり ゆうきち、1980年9月12日 - )は、日本のバレエダンサー、振付家。
人物
[編集]- 東京都生まれ。身長162cm。
- 祖父は昭和を代表する作曲家服部良一。父は俳優の服部良次(芸名・吉次)[1]、母は女優の石井くに子[2]。作曲家の服部克久・服部隆之親子は伯父と従兄、ヴァイオリニストの服部百音は従姪、宝塚歌劇団娘役出身の歌手服部富子は大叔母にあたる。
- ハンブルク・バレエ団における東洋人初のソリストである。2006年から10年間、アルバータ・バレエ団のプリンシパルおよびコリオグラファーとして活動している。
来歴
[編集]- 1986年 クラシックバレエを始める。[2]
- 1993年 ジュニアバレエ/AMスチューデンツに入所。
- 1994年 ハンブルク・バレエ学校に単身留学。
- 1999年 ハンブルク・バレエ団に研修生として入団。
- 2000年 正団員となる。
- 2003年 ソリスト昇格。
- 2006年 アルバータ・バレエ団へ移籍。[3]
- 2010年 バンクーバーオリンピックの開会式に、ダンサーとして出演。
- 2016年 アルバータ・バレエ団を退団。
舞台
[編集]主なレパートリー
[編集]ハンブルク・バレエ団
[編集]- ニジンスキー(ジョン・ノイマイヤー振付、初演、スタニスラフ役)
- 冬の旅(ジョン・ノイマイヤー振付、初演、主役)
- 真夏の夜の夢(ジョン・ノイマイヤー振付、パック役)
- くるみ割り人形(ジョン・ノイマイヤー振付、フリッツ)
- プレリュード(ジョン・ノイマイヤー振付、いつもそこにいる人役)
- ラ・バヤデール(ナタリア・マカロワ版、ブロンズアイドル役)
- ラ・フィユ・マル・ガルデ(フレデリック・アシュトン振付、アラン役)
- マタイ受難曲(ジョン・ノイマイヤー振付)
アルバータ・バレエ団
[編集]- ルビー(ジョージ・バランシン振付、プリンシパル)
- シンデレラ(ジャン・グラン=メートル振付、道化役)
- レクイエム(ジャン・グラン=メートル振付、主役)
- 真夏の夜の夢(ジャン・グラン=メートル振付、パック役)
- くるみ割り人形(ジャン・グラン=メートル振付、王子役)
- ロミオ&ジュリエット(ジャン・グラン=メートル振付、マーキュシオ役)
- Joni Mitchell's The Fiddle and The Drum(ジャン・グラン=メートル振付)
- Mozart's Requiem(ジャン・グラン=メートル振付、モーツァルト役)
振付・演出作品
[編集]- Piece(2001年、ハンブルク州立歌劇場)
- Zero(2003年、ハンブルク州立歌劇場)
- 盤上の敵(2004年、東京・大阪公演)
- 藪の中 / R-Hatter(2005年、東京・大阪公演)
- Wege(2005年、ハンブルク州立バレエ団公演)
- Homo-Science / ゴーシュ(2006年、東京・大阪公演)
- ラプソディ・イン・ブルー(2007年、東京・大阪・名古屋公演)
- Tubular Bells(2008年、カルガリー公演)
- Bicker(2008年、カルガリー公演)
- 身体展示(2009年、世田谷美術館) - 企画・演出
- 3D(2009年、東京公演) - 演出(辻本知彦と共同)
- 七つの大罪(2010年、アルバータバレエ公演)
その他
[編集]俳優活動
[編集]- ハザマとスミちゃん(1992年、劇団黒テント公演、原作:ブレヒト、脚本・演出:山元清多、本多劇場) - 子供役
- ブリキノマチノ真夏の夜の夢(1993年、ブリキの自発団・オンシアター自由劇場公演、原作:シェイクスピア、演出:生田満、シアターコクーン) - 未来少年役
- たね(1994年、NHK「EBUドラマシリーズ」) - 主演・根岸修役
- 炎立つ(1994年、NHK「大河ドラマ」) - 伴丸役
- 命の樹なる方へ(1994年、ラジオドラマ、NHKラジオ第1) - 孫役
テレビ出演
[編集]- 情熱大陸(2004年、毎日放送)
- 英語でしゃべらナイト(2005年、NHK)
- ジョン・ノイマイヤーの世界(2005年、NHK)
- ドイツ語会話 第15回「翼をもった文化」(2006年、NHK)
- ニッポン先端人 ジャンルを超えた踊りで世界に挑む(2006年、NHK)
- 芸術劇場「異色のダンス公演 若き精鋭達の挑戦」(2007年、NHK)
- トップランナー(2007年、NHK)
- 名曲探偵アマデウス 事件ファイル#40「月の光」(2009年、NHK)
受賞歴
[編集]- 2001年 『Piece』で、プリ・ドン・ペリニョン国際振付コンクール奨励賞受賞
- 2002年 ハンブルク州立歌劇場より、ヴィルヘルム・オバーデルファー博士賞受賞
- 2003年 『Zero』で、プリ・ドン・ペリニョン国際振付コンクール観客賞受賞
- 2006年 舞踊批評家協会新人賞受賞