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朝鮮王朝五百年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
朝鮮王朝五百年
各種表記
ハングル 조선왕조 오백년
漢字 朝鮮王朝五百年
発音 チョソンワンジョ オベンニョン
ローマ字 Joseon-wangjo obaengnyeon / 500 Years of Joseon Dynasty
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朝鮮王朝五百年または朝鮮王朝500年(ちょうせんおうちょう ごひゃくねん、朝鮮語: チョソンワンジョ オベンニョン、ハングル: 조선왕조 오백년)のタイトルを持つ作品のうち、本稿においては以下の2作品について述べる:

  1. 大韓民国小説家脚本家シン・ボンスン朝鮮語版が脚本を担当し韓国MBCにて制作・放送された時代劇シリーズ。前11作品。
  2. 上記シン・ボンスンがテレビドラマシリーズ用に執筆した脚本を基に執筆[1]、1985年に発表した小説作品。

テレビドラマシリーズ

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朝鮮王朝五百年
ジャンル テレビドラマ
企画 ユ・ギルチョンイ・ビョンフン
脚本 シン・ボンスン
監督 イ・ビョンフン、キム・ジョンハク
製作
制作 MBC
放送
放送国・地域大韓民国の旗 韓国
放送期間1983年3月31日 - 1990年12月23日
回数532
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1983年3月31日から1990年12月23日にかけて放送された韓国MBCテレビドラマ時代劇)シリーズ。

第1作目の『太宗大王 -朝鮮王朝の礎-朝鮮語版』から最終作の『大院君』までの全11作品よりなる。全作品において脚本をシン・ボンスン朝鮮語版が担当し、演出はイ・ビョンフンキム・ジョンハクらが担当している。

日本では『太宗大王 -朝鮮王朝の礎-』『暴君 光海君』『傀儡王 仁祖』『正祖大王 -偉大なる王の肖像-』がDVD化された他、1992年にNHK-BSで『壬辰倭乱』の総集編が『倭乱』の邦題で放送された。

作品一覧

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順序 タイトル 原題 放送期間 放送回数
1 太宗大王 -朝鮮王朝の礎- 추동궁 마마 1983年3月31日 - 1983年7月1日 27
2 根の深い木 뿌리깊은 나무 1983年7月8日 - 1983年12月12日 22
3 雪中梅 설중매/雪中梅 1984年1月9日 - 1985年2月26日 106
4 風蘭 풍란 1985年3月11日 - 1985年10月8日 58
5 壬辰倭乱 임진왜란 1985年10月14日 - 1986年4月15日 54
6 暴君 光海君 회천문 1986年4月28日 - 1986年10月28日 50
7 傀儡王 仁祖 남한산성 1986年11月3日 - 1987年1月27日 22
8 仁顕王后 인현왕후 1988年1月13日 - 1988年10月13日 71
9 閑中録 한중록 1988年10月19日 - 1989年6月1日 62
10 正祖大王 -偉大なる王の肖像- 파문 1989年6月7日 - 1989年9月13日 28
11 大院君 대원군 1990年5月6日 - 1990年12月23日 32
合計回数 532

小説

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朝鮮王朝500年
著者 シン・ボンスン
発行日 1985
発行元 金星出版社
ジャンル 歴史小説
大韓民国の旗 韓国
言語 朝鮮語
コード 2000846003997
ウィキポータル 文学
[ ウィキデータ項目を編集 ]
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李氏朝鮮時代の歴史書朝鮮王朝実録を基に、歴代国王やその周辺の事物・人物を題材としている。全48巻。2010年に全24巻の形で再版された。

背景

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シン・ボンスンは青春映画の脚本家としてデビューしたが、民放テレビ局TBCの編成部次長より時代劇の脚本を書くことを薦められた。時代劇の知識が十分にないことを理由にシンは当初この話を断ったが、後に受諾して『思母曲朝鮮語版』(TBC放送)の脚本を執筆した。この時は燃藜室記述を参考にしたという。

その後複数の時代劇の脚本を執筆した後、シンは決意して朝鮮王朝実録を読み始めた。当時朝鮮王朝実録は全体の3分の1程度しか朝鮮語訳がされておらず、当初は漢学者のもとに通って教授してもらいながら読んでいたが、それでも困難な作業であった。50歳の時シン・ボンスンは母校であった慶熙大学校の大学院国語国文学科に入学。入学後も朝鮮王朝実録を読み続け、読み始めてから9年後にようやく全文を読破した。朝鮮王朝実録の知識は、1982年にKBSで放送された時代劇『風雲』や、上記テレビドラマシリーズの脚本に生かされているとインタビューで語っている[2]

シン・ボンスンは1983年に慶熙大学校大学院を修了し修士号を得た[3]が、学術研究よりも歴史小説執筆に魅力を感じるようになり[2]、本作品を含む多数の作品へとつながっていった。

特徴

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韓国文学者の権寧珉朝鮮語版は作品の特徴として、以下の4点を挙げている:

  1. 時代の流れの中で全ての史実を解釈しようとしている点。
  2. 朝鮮王朝実録の記述自体が史実の歪曲である場合、その理由を究明しようとしている点。
  3. 植民史観朝鮮語版等により低く評価されている事物・人物の再評価を試みている点。
  4. 燃藜室記述が取り上げていない粛宗治世中期以降について、小説の形での表現を試みている点[4]

各巻タイトル一覧

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巻数 原題 巻数 原題
1 松都에 부는 바람 25 庶女鄭蘭貞
2 開國前夜 26 校洞마님
3 漢陽遷都 27 文定王后
4 楸洞宮마마 28 倭亂
5 王道 29 他國에서
6 外戚도 功臣도 30 光海君
7 世子譲寧 31 西宮마마
8 對馬島征伐 32 仁祖反正
9 聖君世宗 33 孤亂
10 貢女와 嬪宮 34 南漢山城
11 뿌리 깊은 나무 35 回天門
12 訓民正音 36 北伐恨
13 少年端宗 37 張禧嬪
14 首陽大君 38 仁顯王后
15 癸酉靖難 39 安國洞마마
16 고운 님 여의옵고 40 思悼世子
17 雪中梅 41 西學
18 內命婦 42 殉教者
19 健元陵 가는 길에 43 江華도련님
20 思母曲 44 王氣說
21 暴君燕山 45 大院君
22 反正 그後 46 風雲
23 走肖爲王 47 東學
24 暴君燕山 48 王朝의悲劇

脚注

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  1. ^ ‘역사’를 이야기한 신봉승 작가 뜻 기려야 (朝鮮語) 江原道民日報 20166.4.21付記事
  2. ^ a b 우리 시대의 멘토 신봉승 (朝鮮語) NAVER 2017.3.29 04:35 (UTC) 閲覧
  3. ^ 신봉승 (朝鮮語) NAVER 2017.3.29 05:10 (UTC) 閲覧
  4. ^ 권영민 한국문학 조선왕조 500년 (朝鮮語) NAVER 2017.3.29 03:05 (UTC) 閲覧

外部リンク

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