朝鮮郵政公社
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このページ名「朝鮮郵政公社」は暫定的なものです。(2021年3月) |
North Korean Postal Service | |
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組織の概要 | |
管轄 | 朝鮮民主主義人民共和国 |
上位組織 | 逓信省 |
朝鮮郵政公社 | |
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各種表記 | |
チョソングル: | 조선의 체신체계 |
漢字: | 朝鮮의 遞信體系 |
RR式: | Joseonui chesinchesgye |
MR式: | Chosŏnŭi ch'e*sinch'ekye |
朝鮮郵政公社(ちょうせんゆうせいこうしゃ、チョソングル: 조선의 체신체계; MR: Chosŏnŭi ch'e*sinch'ekye)は、朝鮮民主主義人民共和国の逓信省が管轄する政府機関である。
主に郵便、電報、テレビ放送、新聞などの北朝鮮国内の情報通信サービスを総括監督している[1]。
歴史
[編集]北朝鮮の郵便局に関する情報を入手することは、情勢的な理由が相まって非常に困難である。情報元として用いられる多くは脱北者の話、国際事業活動、及び数少ない北朝鮮を研究する研究機関、研究者などから得られる[2]。
1990年代以前は、電報サービスは1週間以内に届けることができており、政府機関では確実に配達するために自転車が用いられていた。しかしこの直後に飢饉が襲い、食料、電気、燃料が不足し、郵便配達業務にも影響がでた。北朝鮮の北部から100キロメートルほど離れた平壌に郵便物を送り届けるのに1ヶ月以上かかる事もあった[3]。ある噂では、燃料不足を補うために、郵便物が燃やされたという話もある[4]。
1993年には光ファイバーを用いた電話サービスが開始したため、電報や郵便への依存度は低下した[1]。
郵便サービス
[編集]北朝鮮国内の各地区(里)には郵便局があり、ここで発送する手紙、小包、電報などを受け付けている[1]。国家保衛省の職員も駐在しており、郵便物の検査や、住民の監視業務を行っている[1]。
関連項目
[編集]- 朝鮮民主主義人民共和国の電気通信
- 朝鮮民主主義人民共和国のインターネット
- 朝鮮民主主義人民共和国の電話番号
- 北朝鮮人権問題
- 朝鮮民主主義人民共和国に対する制裁
- 朝鮮民主主義人民共和国の切手と郵便史
- 朝鮮民主主義人民共和国の検閲
- 朝鮮民主主義人民共和国のマスメディア
脚注
[編集]- ^ a b c d Moon Sung Hwee (2006年). “An In-depth Look at North Korea's Postal Service”. Daily NK Jan 13, 2013閲覧。
- ^ Robert S Boynton (April 2011). “North Korea’s Digital Underground”. The Atlantic Jan 13, 2013閲覧。.
- ^ Demick, Barbara (2009). Nothing To Envy, Ordinary Lives in North Korea. United States of America: Spiegel & Grau. p. 79. ISBN 978-0-385-52391-2
- ^ Demick, Barbara (2009). Nothing To Envy, Ordinary Lives in North Korea. United States of America: Spiegel & Grau. p. 124. ISBN 978-0-385-52391-2