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木村学 (地質学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

木村 学(きむら がく、1950年 - )は、日本の地質学者東京大学名誉教授[1]。初代日本地球惑星科学連合会長。元日本地質学会会長。第23-24期日本学術会議会員。学位は、博士(理学)(北海道大学)。研究テーマは、プレート収束帯のテクトニクス、専門はテクトニクス・構造地質学である。

来歴

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北海道奈井江町生まれ。北海道岩見沢東高等学校卒業(第43期生)。1974年3月に北海道大学理学部地質学鉱物学科卒業。1981年3月北海道大学理学研究科地質学鉱物学専攻を修了。1981年3月25日「Dynamic analysis of natural folds and tectonics near the southwestern margin of the Kurile Arc」により、理学博士(北海道大学)を得る(授与番号:甲第1596号)。

1982年5月香川大学教育学部講師に着任、1984年10月香川大学教育学部助教授、1994年4月大阪府立大学総合科学部教授、1997年8月東京大学大学院理学系研究科・理学部教授。2016年4月より東京海洋大学特任教授に就任。同年4月1日付で東京大学名誉教授の称号を得る。

2006年5月から 2008年5月まで日本地質学会会長、2008年12月から 2012年5月まで公益社団法人日本地球惑星科学連合会長。現在同理事。「東京大地会」会長(2013年度~2017年度)東京岩見沢会副会長(2018年度〜)。

プレートテクトニクスの専門家であり、著書に『図解・プレートテクトニクス入門 (ブルーバックス) 』[2]『付加体と巨大地震発生帯―南海地震の解明に向けて 』[3]『地質学の自然観』『プレート収束帯のテクトニクス学』[4]『揺れ動く大地 プレートと北海道』[5]がある。

2007年、統合国際深海掘削計画(IODP)による「南海トラフ地震発生帯掘削計画」のプロジェクターリーダーの1人として、本計画を指揮した。しかし、2019年、技術的困難のためプレート境界断層への到達を中断せざるを得ないという事態になった。

2012年9月に日本地質学会から日本地質学会賞を受賞した[6]。受賞対象の研究テーマはテクトニクス,付加体地質学,沈み込みプレート境界地震発生帯物質科学である。

2015年11月27日、岩見沢生涯学習センター主催市民講座で「動く大地」タイトルの講演を行った[7]

2017年1月14日、朝日カルチャーセンターで「地球研究の最前線 プレートテクトニクス」の講演を行った[8]。包括的な動く大地の理論であるプレートテクトニクスを一般向けに分かりやすく伝えた。

参考文献

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  1. ^ 平成28年度 東京大学名誉教授
  2. ^ 『図解・プレートテクトニクス入門』講談社、2013年。ISBN 4062578344 
  3. ^ 『付加体と巨大地震発生帯―南海地震の解明に向けて』東京大学出版会、2009年、281頁。ISBN 4130667092 
  4. ^ 東京大学出版会、2002年、282頁。ISBN 4130607383 
  5. ^ 北海道新聞社の本 / 揺れ動く大地 プレートと北海道”. shopping.hokkaido-np.co.jp. 2020年11月9日閲覧。
  6. ^ 2012年度各賞受賞者 受賞理由” (2012年9月). 2017年7月21日閲覧。
  7. ^ 動く大地” (PDF). 岩見沢生涯学習センター (2015年11月27日). 2017年7月21日閲覧。
  8. ^ 地球研究の最前線 プレートテクトニクス”. 朝日カルチャーセンター (2017年1月14日). 2017年7月21日閲覧。
先代
斎藤靖二
日本地質学会会長
2006年 - 2008年
次代
宮下純夫