木田チリメンジソ
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木田チリメンジソ(きだチリメンジソ)は、福井県福井市木田地区付近で栽培されているチリメンジソ[1]。 現地では「木田ちそ(きだちそ)」と呼ばれている[2]。
来歴
[編集]1974年(昭和49年)頃には生産農家の組合が発足した。2014年(平成26年)には有限責任事業組合ちそのかほりが設立され、木田ちそサイダーなどの加工食品の製造にも取り組んでいる。
品種の特性
[編集]品種は木田地区にあった在来種で、葉の縮れが強いことが特徴である[3]。縮れが織物のちりめんに似ていることが名称の由来である[4]。香りの強さや色合いの鮮やかさが特徴である[4]。葉は厚く、葉を軽くもむだけで梅干しが赤く染まる[5]。
生産の現状
[編集]1955年(昭和30年)頃の栽培面積は30ha程度[6]、生産農家は約30戸[7]であった。近年では栽培面積や生産農家が減少しており、2009年(平成21年)時点では約30a(アール)、5戸のみである[8]。
播種は2月から3月であり、収穫時期は6月下旬から7月である[4]。福井市木田公民館[9]や福井市立木田小学校で木田チリメンジソの郷土学習が行われており、木田小学校では児童がシソ畑の見学を行ったり、学校でシソジュースを作ったりしている[4]。
ギャラリー
[編集]脚注
[編集]- ^ ふるさと野菜の会『ふくいの伝統野菜』福井新聞社 1998 p82
- ^ 『ふるさと野菜礼賛』家の光協会、2007年、p.168
- ^ a b ふるさと野菜の会『ふくいの伝統野菜』福井新聞社、1998年、p.84
- ^ a b c d 「木田チリメンジソ」『グラフふくい』福井県.、2011年夏号、520号、p10-11(国立国会図書館デジタルコレクション 006)
- ^ 『ふくいの伝統野菜』家の光協会 2007 p169
- ^ ふるさと野菜の会『ふくいの伝統野菜』福井新聞社、1998年、p.85
- ^ 『福井新聞』福井新聞社 2009年6月26日
- ^ “木田ちそサイダー 福井市”. 日本農業新聞. 2019年5月26日閲覧。
- ^ 「木田ちそに触れて 育てた住民ら小学校へ贈る 福井」『中日新聞』2022年6月12日