木納敏和
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木納 敏和(きのう としかず、1960年12月30日 - )は、日本の裁判官。松江地方裁判所所長、大阪高等裁判所部総括判事等を経て、東京高等裁判所部総括判事。
人物・経歴
[編集]東京都出身[1]。法政大学法学部卒業[2]。大学在学中は民法学が専門の下森定教授(のちに第15代法政大学総長)のゼミナールに参加。高須順一(法政大学大学院法務研究科教授、弁護士)はゼミの一年先輩にあたる[3]。大学卒業後、1986年に裁判官に任官[1]。
1986年名古屋地方裁判所判事補。1988年東京地方裁判所判事補。1991年旭川地方裁判所判事補。1994年千葉地方裁判所判事補。1996年同判事。1997年山形地方裁判所米沢支部長。2001年東京地方裁判所判事。2002年司法研修所教官。2006年横浜地方裁判所判事[4]。
2010年東京地方裁判所部総括判事。2015年横浜家庭裁判所部総括判事。2017年松江地方裁判所所長、松江家庭裁判所所長[4]。2018年大阪高等裁判所部総括判事[5]。2021年東京高等裁判所部総括判事[6]。
裁判
[編集]- 志賀原子力発電所のタービン損傷で損害を受けたとして、北陸電力が損害賠償を求めていた事件で、日立製作所が60億円を支払う内容の和解を成立させた[7]。
- 加護亜依の夫がサイゾーを名誉毀損で訴えていた事件で、「真実と認められず、真実と信じる理由もない」として、110万円の損害賠償を命じる判決を出した[8]。
編著書
[編集]- 『遠藤光男元最高裁判所判事喜寿記念文集』遠藤光男元最高裁判所判事喜寿記念文集編集委員会 2007年
- 『債権法の近未来像 : 下森定先生傘寿記念論文集』(小林一俊, 岡孝, 高須順一編)酒井書店 2010年
- 『事案分析要件事実 : 主張整理の基礎』(高須順一, 大中有信と共編著)弘文堂 2015年
- 『民事紛争解決の基本実務』(鈴木道夫, 高須順一, 藤原浩と共編著)日本評論社 2018年
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b 松江地裁:「信頼高めたい」 所長が抱負 /島根 - 毎日新聞2017/07/22
- ^ 「Untitled - 法政大学法学部同窓会」 (PDF) 法政大学法学部同窓会
- ^ 自分の目標を見つけよう (PDF) - 法政大学法学部同窓会
- ^ a b 松江地方・家庭裁判所長 裁判所
- ^ 「人事:最高裁 - 毎日新聞」2018/11/07
- ^ 人事、最高裁
- ^ 日立が60億円支払い=北陸電に、志賀原発で和解―東京地裁 ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
- ^ 加護の夫名誉毀損でサイゾーに賠償命令 日刊スポーツ 2013年5月20日20時37分
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