木質系セメント板
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木質系セメント板(もくしつけいセメントばん)は木毛、木片などの木質原料とセメントとを混合し、板状に圧縮成形した材料である[1]。建築材料として、建築物の壁、床、天井、屋根下地などに用いられる。木材をリボン状に削り取った木毛(長さ20センチメートル以上、幅3.5ミリメートル、厚さ0.3〜0.5ミリメートル[2])を使用したものを木毛セメント板(もくもうセメントばん)といい、木材の薄片を使用したものを木片セメント板(もくへんセメントばん)という。
特長
[編集]木質系セメント板は、木材に由来する断熱性、調湿性、軽量性とセメントに由来する防火性を兼ね備えている。吸音性、遮音性にも優れる。原材料の木毛や木片は間伐材や端材から製造できるため、省資源という特長もある。さらに、アスベスト、ホルムアルデヒドなどの有害物質を含まないため安全性も高い。のこぎりで切断したり、くぎを打ち付けたりすることもできるので、加工性、施工性も良好である。
参考文献
[編集]- ^ JIS A 5404:2007「日本工業規格木質系セメント板」(日本産業標準調査会、経済産業省)
- ^ 社団法人全国木材組合連合会『新たな木質資材についての質問と回答』