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木質系セメント板

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

木質系セメント板(もくしつけいセメントばん)は木毛、木片などの木質原料とセメントとを混合し、板状に圧縮成形した材料である[1]。建築材料として、建築物の壁、床、天井、屋根下地などに用いられる。木材をリボン状に削り取った木毛(長さ20センチメートル以上、幅3.5ミリメートル、厚さ0.3〜0.5ミリメートル[2])を使用したものを木毛セメント板(もくもうセメントばん)といい、木材の薄片を使用したものを木片セメント板(もくへんセメントばん)という。

特長

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木質系セメント板は、木材に由来する断熱性、調湿性、軽量性とセメントに由来する防火性を兼ね備えている。吸音性、遮音性にも優れる。原材料の木毛や木片は間伐材や端材から製造できるため、省資源という特長もある。さらに、アスベストホルムアルデヒドなどの有害物質を含まないため安全性も高い。のこぎりで切断したり、くぎを打ち付けたりすることもできるので、加工性、施工性も良好である。

参考文献

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  1. ^ JIS A 5404:2007「日本工業規格木質系セメント板」日本産業標準調査会経済産業省
  2. ^ 社団法人全国木材組合連合会『新たな木質資材についての質問と回答

外部リンク

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