未来の風 (西田ひかるの曲)
未来の風 | |
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作詞 | 松村春菜 |
作曲 | 松村春菜 |
採用時期 | 2000年 |
言語 | 日本語 |
「未来の風」(みらいのかぜ)は、西田ひかるの楽曲。作詞・作曲は松村春菜[1]、編曲は大島ミチルで、2000年(平成12年)に広島県で開催された国民文化祭のテーマソングとして作成された。
本記事では、小長谷宗一の作曲による吹奏楽曲「マーチ 未来の風」についても解説する。
解説
[編集]「第15回国民文化祭・ひろしま2000 イメージソング 未来の風」 | |
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西田ひかる の シングル | |
初出アルバム『被爆50周年 図説戦後広島市史 街と暮らしの50年』 | |
リリース | |
規格 | 8センチCD |
ジャンル | 国民文化祭テーマ曲 |
レーベル | 第15回国民文化祭広島県実行委員会(自主制作) |
作詞・作曲 |
作詞・作曲:松村春菜 編曲:大島ミチル |
2000年(平成12年)11月3日から12日にかけて広島県で開催された第15回国民文化祭「ひろしま2000」のテーマソングとして作成された楽曲である。開催に当たって全国の20歳未満の若者を対象にテーマソングの懸賞募集を実施し[2]、広島県立庄原格致高等学校音楽部に在籍していた松村春菜の応募作が入選採用された[1]。テーマソングとして大島ミチルの編曲、西田ひかるの歌唱により開会式で演奏されると共に、小長谷宗一が演目「吹奏楽の祭典」テーマ曲として原曲「未来の風」を主題とする「マーチ 未来の風」を作曲している[3]。
第15回国民文化祭広島県実行委員会が制作した8センチCDは非売品であったが、閉幕後の2001年(平成13年)には、広島市公文書館が刊行した『被爆50周年 図説戦後広島市史 街と暮らしの50年』付録CDにおいて広島平和記念式典の式歌「ひろしま平和の歌」や美空ひばり「一本の鉛筆」、芹洋子「花ぐるま」他の楽曲と合わせて収録されている。
21世紀以降は毎年秋に開催される「けんみん文化祭ひろしま」のテーマ曲として、マスコットの「ブンカッキー」と共に第15回国民文化祭実行委員会から引き継がれている。広島県は大阪府、大分県と並んで府県民歌を制定していないため[注 1]、この「未来の風」は1996年(平成8年)開催の第51回ひろしま国体開会式において県旗掲揚時の代替曲として1994年(平成6年)に作成された体育歌「虹の輝き」と共に県が制定に関わった数少ない楽曲である[注 2]。
参考文献
[編集]- 被爆50年記念史編修研究会 編『被爆50周年 図説戦後広島市史 街と暮らしの50年』(広島市公文書館、2001年) NCID BN14711749
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 一般に都道府県民歌の制定動機は国民体育大会(現国民スポーツ大会)開催に合わせたものが大半を占めているが、国民文化祭においては1986年(昭和61年)の第1回開催から今日までいずれの開催都道府県においても県民歌の制定動機となったことは無い。大阪府は2025年(令和7年)時点で一度も開催地に選ばれておらず、大分県は1998年(平成10年)の第13回・2018年(平成30年)の第33回と2度にわたり開催地となっているが、両回とも作成されたテーマソングを恒常的な県民歌に採用することは無かった。
- ^ 広島県と同様の大阪府は「なみはやのうた」、大分県は「大分県民体育の歌」をそれぞれ制定し、スポーツ関係の行事に限り府県民歌の代替曲としている。
出典
[編集]- ^ a b 福永恭司 (2000年9月1日). “母校近況報告”. 東京格致会会報, p1. 2025年1月7日閲覧。
- ^ “第I部 邦人ステージ 曲目紹介”. 第36回定期演奏会 〜軌跡〜. 大阪学院大学 (2008年12月12日). 2025年1月7日閲覧。
- ^ “マーチ「未来の風」/小長谷宗一【吹奏楽販売楽譜】”. BRAIN ONLINE SHOP. ブレーンミュージック. 2025年1月7日閲覧。
関連項目
[編集]- 都道府県関連の楽曲一覧
- 僕たちの未来 (藤田ゆうみん/渡部絢也の曲) - 2014年(平成26年)に秋田県で開催された第29回国民文化祭のテーマ曲。閉幕後は「秋田の元気の歌」の指定を受けている。