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未来科学への招待

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
未来科学への招待
ジャンル SF科学
監督 Penny Southgate
出演者 ジリアン・アンダーソン
製作
プロデューサー Edward Briffa
制作 BBC(英)、ラーニング・チャンネル(米)、プロジーベン(独)
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1998年1月11日 - 1998年3月8日
放送時間49分
回数5
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未来科学への招待』(原題:Future Fantastic)は、1996年BBC(英)、ラーニング・チャンネル(米)、プロジーベン(独)が共同制作した科学番組。オリジナル版は全9回だが、日本では全5回にまとめられたものを1998年1月からNHK衛星第1『BBCセレクション』(日曜 23:00 - 23:50)にて放映。その後、8月にNHK教育知への旅』(土曜 23:45 - 24:29)でも同じく放映された。

概要

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宇宙人ロボットテレポーテーション恒星間旅行不老不死など、各回で取り上げるSFアイデアが未来においてどう実現するか、多数の研究者SF作家らの意見をうかがうという内容。案内役を務めたのは『Xファイル』のFBI捜査官ダナ・スカリー役で知られる女優のジリアン・アンダーソン。科学番組の体裁をとりつつも擬似科学UFOといったオカルトじみた話までもが一緒にされているのが特徴。

アイザック・アシモフアーサー・C・クラークブルース・スターリングニール・スティーヴンスンラリイ・ニーヴンロバート・L・フォワードグレッグ・ベアグレゴリイ・ベンフォードジャック・ウィリアムスンフレデリック・ポールキム・スタンリー・ロビンスンといった著名なSF作家達が出演している。

第1回 宇宙人とのコンタクト

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原題は Alien。1998年1月11日(NHK教育では8月1日)放送。

ALH84001SETI計画、ドレイクの方程式ボイジャーのゴールデンレコードエリア51カシミール効果火星の人面岩プロジェクト・ブルーブックロズウェル事件ヒル夫妻誘拐事件、SF映画『惑星アドベンチャー スペース・モンスター襲来!英語版』、グレイなどが取り上げられた。

冒頭ではSETIを扱うと思いきや、途中から唐突に「秘密基地」エリア51を見張り続けているという自称「研究家」ボブ・ラザー英語版やUFO信者が出演、さらには「水に秘められた未知の力を取り出せた」という触れ込みで、「発明家」の2人組が単なるベニヤ板に高圧水で穴を開けるだけの「実験」が出てくるというような内容が番組内で展開された。サイエンスライター金子隆一はSETIを扱った著書のあとがきでこの回について触れ、「まさに絵に描いたような、いわゆるトンデモ・ネタが次から次へと繰り出され、あまりの惨状に呆然とした筆者は、とうとう番組を最後まで見続けることができなかった」「この番組がSFファンに擬態したUFO信者によって作られたことが歴然としており、SFとUFOの関係性を立証する方向に、話が大きく偏向していた」と批判した[1]

日本語版スタッフ

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  • 平島和代、吉村直子、高橋久義、久保耕吾、山本玄一[2]

声の出演

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第2回 ロボットとの共存

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原題は I, Robot。1998年1月25日(NHK教育では8月8日)放送。

日本語版スタッフ

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  • 平島和代、山岸由美子、高橋久義、久保耕吾、山本玄一[2]

声の出演

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第3回 テレポーテーション 究極の旅

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原題は Incredible Shrinking Planet。1998年2月1日(NHK教育では8月15日)放送。

ポール・モーラー英語版による回転翼をもつスカイカー[3]アブロ・カナダ社のアブロカー英語版、ロシアの円盤型ジェット旅客機[4]イオンクラフト(リフター)、人工衛星からのマイクロ波ビームを使用するライトクラフト[5]量子テレポーテーションワームホールなどが紹介される中、「発明家」ブライアン・モッツによる太陽エネルギーを利用するというイオン推進飛行船[6]や、トーマス・タウンゼント・ブラウン英語版の「反重力フィールドで物体を浮かせる装置」(実際には空気分子のイオン流で浮上しているだけと考えるのが妥当との指摘がある)の紹介もあり[7]、番組の姿勢が窺える[8]

日本語版スタッフ

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  • 志賀和泉、鈴木玲子、高橋久義、久保耕吾、山本玄一[2]

声の出演

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第4回 惑星への移住

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原題は Starman。1998年3月1日(NHK教育では8月22日)放送。

旅行から恒星間航行まで。ツィオルコフスキーゴダードフォン・ブラウンといった人々と宇宙開発の歴史や、宇宙進出を推進する非営利団体アルテミス協会(Artemis Society)、ダイダロス計画反物質推進、火星テラフォーミングについてなど。

日本語版スタッフ

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  • 志賀和泉、白石京子、高橋久義、久保耕吾、山本玄一[2]

声の出演

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第5回 不老不死への挑戦

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原題:Immortal。1998年3月8日(NHK教育では8月29日)放送。

人体冷凍保存など。

日本語版スタッフ

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  • 志賀和泉、鈴木玲子、高橋久義、久保耕吾、山本玄一[2]

声の出演

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  • ジリアン・アンダーソン - 高島雅羅
  • グレッグ・ベア、ジョン・クルート、シークフリード・ヘキミ、ラルフ・マークルフランク・ティプラー - 稲垣隆史
  • ジョー・ローゼン、マービン・ミンスキー、マイケル・ローズ、ロバート・エッチンガー、グレゴリー・ベンフォード、クリス・ギャレン - 大塚芳忠
  • マーク・ポーリン、W・ゲーリング、R・エレンボーゲン、マックス・ムーア、スティーブ・ブリッジ、ブライアン・ステイブルフォード - 荒川太郎
  • フランケンシュタイン博士の声、チャールズ・バカンティ、ブルース・スターリング、グリーンヒル、フランソワ・シャシュテル、マイク・テイラー - 伊藤和晃
  • ナンシー・ムーア、グリーンヒル夫人 - 叶木翔子

脚注

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  1. ^ 金子隆一『ファースト・コンタクト 地球外知性体と出会う日』(文藝春秋文春新書、1998)
  2. ^ a b c d e BBCセレクション - 海外ドラマ総合データベース
  3. ^ スカイカー関連 - Amaranth
  4. ^ Aviation Concern "EKIP" 2013年10月7日閲覧
  5. ^ ライトクラフト - Amaranth
  6. ^ イオン推進による飛行船と原理モデル実験映像 - Amaranth
  7. ^ イオン推進関連 - Amaranth
  8. ^ BBC「テレポーテーション・究極の旅/未来科学への招待」放映 | UFO & Space News - UFO Comunication

外部リンク

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