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本渡大火

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
本渡大火
現場 日本の旗 日本熊本県本渡市
(現在の天草市本渡地域)
発生日 1964年(昭和39年)10月25日
午前3時15分
類焼面積 全半焼76戸、被災者数364人
死者 1人
負傷者 20人

本渡大火(ほんどたいか)は、熊本県本渡市(現在の天草市本渡地域)で発生した大火。1964年(昭和39年)10月25日の大火を指すことが多い。

1960年の大火

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1960年(昭和35年)8月26日未明、本渡市小松原桜町の旅館を出火元とする火災が発生した[1]。火元の旅館など6棟が全焼し、観光客2人が焼死した[1]

1964年の大火

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経過

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1964年(昭和39年)10月25日午前3時15分、本渡市の本渡中央商店街で火災が発生した[2]。風速6メートル以上の強風が吹いており、干潮時間帯で消防水利が不足する状況だったことで消火が遅れ、商店街の他店舗にも延焼して午前6時30分に鎮火した[3]

被害

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人的被害は死者1人、負傷者20人である[3]。建物被害は焼損棟数76戸、被災者364人である[1][2][3]。損害額は約9億5000万円である[3]

復興

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本渡大火後に設置された本渡中央商店街の全蓋式アーケード

1964年(昭和39年)12月には復興期成会が発足し、1965年(昭和40年)7月には土地区画整理事業を伴う復興事業に着工した[1]。復興事業が完成したのは1967年(昭和42年)9月のことである[4]。1972年(昭和47年)には全蓋式アーケードの本渡中央銀天街アーケードも完成した[1]

1993年(平成5年)5月、本渡商工会議所に火災復興記念碑が建立された[4]

2021年(令和3年)公開の映画『のさりの島』は本渡市街地を舞台としており、本渡大火に言及するシーンもある。

脚注

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  1. ^ a b c d e 『写真アルバム 天草の昭和』樹林舎、2021年、161頁。 
  2. ^ a b 『保存版 天草の今昔』郷土出版社、2013年、56頁。 
  3. ^ a b c d 『熊本県大百科事典』熊本日日新聞社、1982年。 
  4. ^ a b 石碑「火災復興記念碑」1993年