朴正天
朴正天 박정천 | |
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前職 | 朝鮮人民軍総参謀長 |
現職 |
朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員・党書記(秘書) 朝鮮労働党中央軍政指導部長 |
所属政党 | 朝鮮労働党 |
称号 | 朝鮮人民軍元帥 |
最高人民会議代議員 | |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2014年3月9日 - |
最高指導者 | 金正恩(2011年 - ) |
朝鮮労働党中央委員会政治局員 | |
在任期間 | 2020年4月11日 - |
在任期間 | 2019年12月31日 - |
在任期間 | 2019年9月6日 - 2021年9月2日 |
在任期間 | 2021年9月2日 - |
総書記(総秘書) | 金正恩(2021年 - ) |
その他の職歴 | |
朝鮮労働党中央委員会委員 (2016年5月9日 - ) | |
朝鮮労働党中央委員会書記 (2021年9月2日 - 2022年12月31日) | |
朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長 (2022年4月25日 - 2022年12月31日 2023年12月31日 - 現職) |
朴正天 | |
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各種表記 | |
チョソングル: | 박정천 |
漢字: | 朴正天 |
発音: |
パク・チョンチョン パク・ジョンチョン |
日本語読み: | ぼく せいてん |
RR式: | Bak Jeong-cheon |
MR式: | Pak Chŏngchŏn |
英語表記: | Pak Jong-chon |
朴 正天(パク・チョンチョン、パク・ジョンチョン[1][2]、朝鮮語: 박정천)は、朝鮮民主主義人民共和国の軍人、政治家。朝鮮労働党中央委員会軍政指導部長、朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員、国務委員会委員。朝鮮人民軍における軍事称号(階級)は、人民軍元帥。
朝鮮人民軍総参謀長、総参謀部砲兵局長、朝鮮労働党中央委員会書記、朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長などを歴任。
朴正川とも表記される[2]。
経歴
[編集]生年月日や出生地など詳しいことはわかっていない。2012年に中将に、2013年には上将に昇進する。2014年の第13期最高人民会議代議員選挙で最高人民会議代議員に選出された。
2014年に総参謀部副総参謀長、総参謀部火力指揮局長に任命された。しかし、2015年に少将に降格され副総参謀長も解任されている。2016年に中将に再昇格し、朝鮮労働党中央委員会委員・総参謀部砲兵局長に選出された。2017年に上将に昇進。2019年4月14日に大将に昇進[3]、9月6日に開かれた朝鮮労働党中央軍事委員会非常拡大会議で李永吉の後任として総参謀部総参謀長に任命された。この人事は砲兵局長として新型短距離弾道ミサイルの発射を成功させた功績によるものとされる[4]。
2020年3月2日から始まった一連の短距離弾道ミサイル発射訓練では、金秀吉軍総政治局長、金正官人民武力相とともに、視察に訪れた金正恩を出迎えた[5]。4月11日の党政治局会議で、政治局員に選ばれた[6]。2020年5月23日付の党中央軍事委員会命令書によって次帥に昇格した[7]。同年10月5日に開催された党中央委員会政治局第7期第19回会議にて、朝鮮人民軍元帥の軍事称号を授与された[8]。
2021年1月5日から開催された朝鮮労働党第8次大会で中央委員会委員に再選され[9]、1月10日に開催された党中央委員会第8期第1回総会で朝鮮労働党中央委員会政治局委員、朝鮮労働党中央軍事委員会委員に選出された[10]。同年6月29日の第8期党中央委員会第2回政治局拡大会議で「党の決定と国家的な最重大課題の遂行を誤り、革命事業の発展に莫大な阻害を及ぼし、経済活動と人民生活の安定を重大に阻害し、怠慢、怠業行為を行った」として党中央委員会政治局常務委員の李炳鉄と共に批判の対象となり、階級が元帥から次帥に降格された[11]が、同年9月2日の第8期党中央委員会第3回政治局拡大会議[12]で政治局常務委員・党書記に昇格していたことが9月7日付けの労働新聞で公表された[13]。
同年9月29日に開かれた最高人民会議第14期第5回会議第2日会議で国務委員会委員に補欠選挙された[14]。
2022年4月25日に開催された朝鮮人民革命軍創建90周年の閲兵式の報道にて、人民軍元帥への復帰と党中央軍事委員会副委員長への就任が確認された[15]。
2023年1月1日、前日まで開かれた党中央委員会拡大総会で党書記と党中央軍事委員会副委員長を解任されたことが発表された[16]。
2023年8月、朝鮮労働党中央委員会軍政指導部長に就任していることが明らかになった。同時に朝鮮人民軍元帥へも復帰したことが確認された。[17]
2023年12月31日、朝鮮労働党第8期9回総会で党中央委員会委員、中央政治局委員、中央軍事委員会副委員長、党中央委員会書記に補選される。[18]
脚注
[編集]- ^ “降格の北朝鮮・朴正天前軍総参謀長 党政治局常務委員に昇格”. 聯合ニュース(日本語). 2021年9月7日閲覧。
- ^ a b “金委員長 砲射撃訓練を視察”. 聯合ニュース(日本語). 2020年4月10日閲覧。
- ^ “金正恩氏、軍将官ら36人の昇格を命令”. デイリーNK. (2019年4月14日)
- ^ “北朝鮮、台風13号に備え軍動員「全国的に莫大な被害」”. デイリーNK. (2019年9月7日)
- ^ “4週連続ミサイル発射、北朝鮮の意図”. JB PRESS (2020年3月30日). 2020年4月1日閲覧。
- ^ “北朝鮮、政治局会議でコロナ対策協議-妹の金与正氏が政治局員候補”. Bloomberg. (2020年4月13日)
- ^ “김정은, 당 중앙군사위 회의 주재…핵 억제력 강화 논의” (朝鮮語). 聯合ニュース 2020年5月24日閲覧。
- ^ “党大会に向け「80日間戦闘」を展開…北朝鮮で政治局会議”. デイリーNK. (2020年10月6日)
- ^ 북, 8차 당대회서 김정은 위원장 당 총비서로 추대 統一ニュース 2021年1月11日
- ^ 북, 당 정치국·비서 등 선출..규율 전담 당 중앙검사위도 (명단) 統一ニュース 2021年1月11日
- ^ 辺真一 (2021年7月8日). “政治局常務委員は解任されたが、粛清を免れた李炳哲元帥! 朴正天軍総参謀長も健在が確認!”. 2021年7月8日閲覧。
- ^ “조선로동당 중앙위원회 제8기 제3차 정치국 확대회의 진행(朝鮮労働党中央委員会第8期第3次政治局拡大会議開催)”. 労働新聞. (2021年9月3日). オリジナルの2021年9月3日時点におけるアーカイブ。 2021年9月3日閲覧。
- ^ “조선로동당 중앙위원회 정치국 공보(朝鮮労働党中央委員会政治局公報)”. 労働新聞. (2021年9月7日). オリジナルの2021年9月7日時点におけるアーカイブ。 2021年9月7日閲覧。
- ^ 金与正氏、国務委員に選出…北朝鮮で最高人民会議 デイリーNK 2021年9月30日
- ^ “朝鮮人民革命軍創建90周年慶祝閲兵式、盛大に挙行”. 朝鮮新報. (2022年4月26日) 2023年1月1日閲覧。
- ^ “北朝鮮、軍序列1位を突然の解任 朴正天書記、理由不明”. 東京新聞 (2023年1月1日). 2023年1月1日閲覧。
- ^ 金正恩氏の軍事分野最側近 朴正天氏の肩書は「軍政指導部長」
- ^ 朝鮮労働党中央委員会第8期第9回総会の公報
参考サイト
[編集] 朝鮮民主主義人民共和国
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