朽木量
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朽木 量(くつき りょう、1969年[1] - )は、日本の考古学者、民俗学者[2]。学位は、博士(史学)。千葉商科大学政策情報学部教授。[3]
来歴
[編集]歴史考古学・仏教考古学の研究を基軸に物質文化研究・民俗学・民具学にも関心を広げて研究している。特に、日本の近世~近現代の墓標研究、ニューカレドニア日系移民の生活財(物質文化)の研究、テレビCMに描かれた生活財の研究(物質文化研究)、仏壇や位牌にまつわる考古学・民俗学の視点での研究などを通じて、モノと人との関わりを考察する物質文化研究に関心をもつ[4]。2004年から2006年度には文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に採択された「地域課題の調査分析に基づく政策実践教育」の一環として、学生と共にオープンミュージアムを構築し、地域の文化資産を活かした文化政策を実践的に教育している。
朽木元綱の叔父の末裔。
学歴
[編集]- 慶應義塾大学文学部史学科(1993年)
- 慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修士課程(1995年)
- 慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻博士課程(1999年)
職歴
[編集]専攻
[編集]著作
[編集]- 『墓標の民族学・考古学』慶應義塾大学出版会,2004年
受賞歴
[編集]- 第19回 日本民具学会研究奨励賞 受賞
単著
[編集]- 「近世墓標とその地域的・社会的背景—山城国木津郷梅谷村の事例—」『史学』第66巻第1号.1996年
- 「墓標の考古学的分析からみた近世前期の採石活動−奈良在地産石材の消長と南山域における墓標の地域的差異−」『史学』69巻3,4号.2000年
- 「異邦に生きた「日本人」の死—ニューカレドニア日系移民の墓標調査から—」『国立歴史民俗博物館研究報告』第91集.2001年
- 「墓標からみた近世の寺院墓地」『国立歴史民俗博物館研究報告』第112集.2004年
- 「畿内における花崗岩と和泉石の流通論」『関西近世考古学研究』13.2005年
- 「ヴァナキュラーなウェブコンテンツを用いた新たな地域文化政策の提言」 『CUC view & vision』20 2005年
- 「CM中の生活財を読む」 山田奨治編『文化としてのテレビ・コマーシャル』 世界思想社 2007年
- 「民俗学・民具学・物質文化研究と近現代考古学」 鈴木公雄ゼミナール編『近世・近現代考古学入門』 2007年
脚注
[編集]- ^ “お墓から見たニッポン|テレビ大阪”. www.tv-osaka.co.jp. 2022年8月31日閲覧。
- ^ “朽木 量 (Ryo Kutsuki) - マイポータル - researchmap”. researchmap.jp. 2023年2月12日閲覧。
- ^ “朽木 量 (Ryo Kutsuki) - マイポータル - researchmap”. researchmap.jp. 2022年8月31日閲覧。
- ^ “朽木 量 (Ryo Kutsuki) - マイポータル - researchmap”. researchmap.jp. 2023年2月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- 朽木量 - researchmap
- 朽木量 (100024329206167) - Facebook