杉山好
表示
人物情報 | |
---|---|
生誕 |
1928年12月19日 日本 静岡県 |
死没 | 2011年9月10日 (82歳没) |
出身校 | 東京大学 |
学問 | |
研究分野 | 文学(ドイツ文学) |
研究機関 | 東京大学・恵泉女学園大学・獨協大学 |
杉山 好(すぎやま よしむ、1928年12月19日[1] - 2011年9月10日)は、ドイツ文学、キリスト教学者。東京大学教養学部名誉教授。
略歴
[編集]1928年、静岡県生まれ。第一高等学校を卒業し、東京帝国大学独文科に進む。1952年に卒業。同1952年に東京大学教養学部助手に採用される。以後、講師、助教授、教授(ドイツ語)に昇進。1989年、東京大学を定年退官し、名誉教授となった。それまで矢内原忠雄の創設した無教会主義系東京大学聖書研究会(東大聖研)の顧問だったが、川中子義勝に交代した[2]。その後は恵泉女学園大学教授として教鞭をとった。また、獨協大学の非常勤講師を1963年頃から1998年まで続けたが、これは同大学創立者の天野貞祐に依頼されたからとされる[3]。2011年9月10日、心不全のため死去。82歳没[4]。
研究内容・業績
[編集]バッハの教会音楽のドイツ語歌詞を文語体に翻訳している。
家族・親族
[編集]- 息子:杉山直は天文学者。名古屋大学大学院理学研究科長・理学部長、名古屋大学副総長・東海国立大学機構理事等を歴任し、2022年に国立大学法人東海国立大学機構大学総括理事・副機構長 名古屋大学 総長に就任した。
- 息子:杉山至は舞台美術家。
著書
[編集]翻訳
[編集]- カール・ハイム『神の国』(三一書店、1953年)
- 『シュヴァイツアー著作集 第12-14巻 バッハ』(浅井真男、内垣啓一共訳、白水社、1957年 - 1958年)
- 『ヒルティ著作集 第3巻 幸福論3』(前田護郎共訳、白水社、1959年)
- 『キルケゴール著作集 第17巻 キリスト教の修練』(白水社、 1963年)
- キルケゴール『世界の名著 第40 哲学的断片』(中央公論社、1966年)
- 『キルケゴール著作集 第7-9巻 哲学的断片への結びとしての非学問的あとがき』(小川圭治共訳、白水社、1968年 - 1970年)
- 『NTD新約聖書註解 6 ローマ人への手紙 翻訳と註解』(パウル・アルトハウス、NTD新約聖書註解刊行会、1974年)
- ギュンター・シュティラー『バッハ叢書 7 バッハとライプツィヒの教会生活』(清水正[要曖昧さ回避]共訳、白水社、1982年)
- ヴェルナー・フェーリクス『J.S.バッハ生涯と作品』(国際文化出版社、1985年、「バッハ」講談社学術文庫)
脚注
[編集]- ^ 『現代物故者事典2009~2011』(日外アソシエーツ、2012年)p.319
- ^ 東大聖書研究会2023年12月24日閲覧。
- ^ ブログfacciamo la musica! & Studium in Deutschland「杉山 好先生の思い出 ~「杉山 好先生を送る会」に参列して~」
- ^ asahi.com(朝日新聞社):杉山好さん死去 東大名誉教授・独文学者 - おくやみ・訃報