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李 栗(り りつ、? - 400年)は、北魏の軍人。本貫は雁門郡。
李栗は道武帝が賀蘭部を頼ったときに雇従していた21人のうちのひとりであった。たびたび戦功を挙げて、左軍将軍に任じられた。道武帝が後燕の慕容宝を攻撃すると、李栗は5万騎を率いて先鋒をつとめ、進軍する先々で後燕の諸軍を屈服させた。左将軍に転じた。慕容宝が中山を放棄して東方に逃亡すると、李栗は軽騎を率いてこれを追撃したが、追いつけずに帰還した。
李栗は性格が傲慢で、道武帝の前でも無礼なふるまいが多かった。道武帝も苛立ちがつのって、天興3年(400年)についに処刑した。
- 『魏書』巻28 列伝第16
- 『北史』巻20 列伝第8