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李KPA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

李 KPA(すもも ケイピーエイ)は、日本の男性イラストレーター漫画家青森県三沢市出身。

雑誌表紙、カラー漫画、CGアート、ゲーム原画、4コマ漫画キャラクターデザインやアイテムデザイン等を行なっている。リアルデフォルメを融合させた手法を用い、それは成年向け漫画雑誌「MOOG」の編集により「ネオリアル」と称されている。

経歴

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1994年、成年向け漫画雑誌「COMIC Zip」にてデビュー。その後コンシューマゲーム会社サイ・メイト[1]の創設メンバーとなり、1997年に同社より派生したアダルトゲームメーカーのアクアハウスを経て2003年に独立。4コマ漫画を初めカラーイラスト、カラー漫画、コンピュータゲーム原画など、リアルな女性画からデフォルメされたキャラクターデザインは勿論、オンラインゲームの武器デザインまで、多岐にわたって活動している。

2005年11月から成年向け漫画雑誌「MOOG」において巻頭カラーの4ページ漫画を連載開始。2006年8月発売の10月号を最後に一時連載休止になっていたが、約1年後の2007年7月発売の9月号から再開、現在も連載中。

2006年8月からはハンビットMMORPGネオスチーム』の日本版専属イラストレーターとしても活躍している。同作品では公式イラストレーターとしては異色のブログで人気を博し、「運営でもない、プレイヤーでもない第3の立場」を確立。当時のインタビューがゲーム専門サイト「4Gamer.net」にて2度に渡り掲載されている。

また、2007年6月からはゲームポットのMMORPG『CABAL ONLINE』の日本専属イラストレーターとしての活動も始まった。同作品においても同年6月からメールマガジンCABAL News Networkにおいても4コマ漫画がスタート。 10月からは公式ブログもスタートした。ユーザーのリクエストに応えて非公式ながらもオリジナル壁紙を描いている。

2008年12月にはネオリアル手法初の単行本「ぷらむコンチェルト」が発売。全体の3分の2がカラー漫画と云う少し珍しい単行本になっている。

また、同じ時期から「CABAL ONLINE」と同じ「ゲームポット」のオンラインゲームFPSペーパーマン』にて非公式ながらイラストも手がけている。その様子はスタッフブログ中に名前が記載されている事から分る。「ペーパーマン」がゲームポットで再開して以降の新しいイラストは、ほぼ氏のイラストである

さらに同時期青森県三沢市特産のほっき貝を擬人化したいわゆるゆるキャラの「ホッキーナ」&「ほきのすけ」のデザインも手がけた。2009年12月には同市において着ぐるみにもなっている。 

作風・人物

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ネオリアル

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デフォルメされた画風からリアルな画風まで、複数の絵柄を作品ごとに使い分けている。そのなかでも主な手法となっている「ネオリアル」とは、リアル画にデフォルメ画を取り込んだリアル寄りの中間的な絵の手法であり、成年向け漫画雑誌「MOOG」の編集にて命名された呼称である。

「わんたん」騒動

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李は『ネオスチーム』の公式サイト上でブログを持ち、その中で「わんたん」という女性獣人(同作品中における「タルン」)のキャラクターを考案した。これは『ネオスチーム』には実際に存在しないオリジナルのキャラクターではあったが、李は「いずれ実際に使えるプレイヤーキャラクターにしたい」と語っていた[2]

念願かなってか、2007年6月より実際に女性のタルンのデザインが実装されることとなった。しかし、それは李が考案したものとは大きく異なるデザインのものとなってしまっており、なおかつ時期をほぼ同じくして、李が開発に関われる立場から公式イラストのみの担当に降格されてしまうという結末となってしまった。李が降格された理由は不明である。

以後の「ペーパーマン」においても獣人キャラクター「テリシア」にこだわりを見せている。

作品

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コンシューマーゲーム
オンラインゲーム
イメージキャラクターデザイン
成人向けゲーム
成人向け漫画小説挿絵
  • 誰よりきっと近いから(フランス書院 1996年5月10日 成人向け漫画
  • すもも☆しぇいく( シーズ情報出版 2004年3月25日 成人向け漫画
  • すもも☆みるふぃーゆ( シーズ情報出版 2004年10月27日 成人向け漫画
  • 人妻戦隊マダムファイブ(キルタイムコミュニケーション二次元ドリーム文庫 2005年3月17日 成人向け小説/挿絵
  • 義姉体験〜恋人は兄嫁〜(キルタイムコミュニケーションリアルドリーム文庫5 2008年9月22日 成人向け小説/挿絵
  • ぷらむコンチェルト( ムーグコミックス 2008年12月5日 成人向け漫画

脚注

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  1. ^ 2006年にアクアハウスの元スタッフを受け入れアセンドアイへ社名を変更、現在は「スワン」のブランド名でアダルトゲーム開発を行っている。
  2. ^ 「ネオスチーム」イラストレーター李 KPA氏に聞く、“第三の立場”の意義 (4Gamer.net)

外部リンク

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