村井財閥
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概要
[編集]第一次世界大戦中の好景気で新しい財閥が台頭したが、その一つが村井財閥である。たばこ王と呼ばれた村井吉兵衛は、1904年(明治37年)公布の煙草専売法により、煙草事業を国に譲渡することになった。その売却資金で村井銀行、村井貯蓄銀行、村井農場(韓国)、村井鉱業(石油採掘)、村井カタン糸(のち帝国製糸)などを大戦以前に設立した。さらに第一次世界大戦期に村井汽船、村井倉庫、村井貿易を設立したが、第一次世界大戦終戦後に村井貿易が破綻したせいで村井財閥は崩壊し始めた。1927年(昭和2年)の金融恐慌で村井銀行は廃業になった[1]。上記の他に村井信託、村井生命、村井海上火災、村井証券、村井製紙、東洋印刷、日本石鹸なども村井財閥に属した。村井倉庫は令和の時代になっても京神倉庫として現存している[2]。
脚注
[編集]- ^ 森川英正『日本財閥史』教育社、1986年、126-127頁。ISBN 4-315-40248-6。
- ^ “沿革 | 京神倉庫株式会社”. www.keishin-soko.co.jp. 2021年3月5日閲覧。
参考文献
[編集]- 森川英正『日本財閥史』教育社、1986年、126-127頁。ISBN 4-315-40248-6
- 古写真関連資料、村井兄弟商会・村井吉兵衛と「たばこカード」の人気拡大
- 近代たばこ産業を創った実業家・村井吉兵衛の人物と業績を 約150点の資料で紹介!「明治のたばこ王 村井吉兵衛」展 たばこと塩の博物館(東京・墨田区)で10月31日~1月24日開催
- たばこ王、和の贅尽くす 長楽館「御成の間」(もっと関西)日本経済新聞