村松善八
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村松 善八(むらまつ ぜんぱち)は、焼津に伝わる鰹節商人の名跡。
初代
[編集]1868年、焼津で鰹節製造業「村松善八商店(現・マルハチ村松)」を創業[1]。
従来の焼津での製法(生切り法)に、田子村の製法(土佐節の焙乾法)を取り入れ[2]、味・香り・見た目などの品質規格を統一した「焼津鰹節標準型」を完成させた[1]。
焼津式製造法が評判となり、明治中期には各地に招かれて技術を伝えた[2]。
1890年、『鰹節三等有功賞 第三回内国勧業博覧会褒章證』(総裁大勲位貞愛親王)を受賞[1]。
1895年、第四回内国勧業博覧会で有効一等賞[1]。
二代目
[編集]1919年、それまで全て捨てていた煮汁を精製濃縮した調味料「かつおエキス」を開発。これは、養老律令と賦役令にも記されている食品「堅魚煎汁(カタウオイロリ)」を蘇らせたものとされている[3]。さらに、砕いた鰹節にエキスをコーティングした調味料「鰹の素」を開発した[1]。
三代目
[編集]四代目
[編集]敗戦後の建て直しに成功した中興の祖。1963年に鰹節と宗田節が原料の粉末調味料「パウミー」を発売するなど、業務用調味料製造業としての地位を築いた[1]。
五代目
[編集]2000年にマルハチ村松5代目社長に就任。先代の死去(2012年7月)に伴い、2013年4月に5代目村松善八を襲名[4]。