村瀬信也
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村瀬 信也(むらせ しんや 1943年4月4日 - )は、日本の法学者。専門は、国際法・国際経済法・国際環境法。学位は、法学博士(東京大学・課程博士・1972年)。上智大学名誉教授。 2009年以来、国際連合の国際法委員会の委員を務める[1]
略歴
[編集]学歴
[編集]- 1962年 米国ニューメキシコ州アーティージア高校卒業
- 1963年 東海高等学校(名古屋市)卒業
- 1967年 国際基督教大学教養学部卒業
- 1969年 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士)
- 1972年 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)
職歴
[編集]- 1972年 立教大学法学部専任講師
- 1974年 立教大学法学部助教授
- 1982年 立教大学法学部教授
- 1993年 上智大学法学部教授(大学院法学研究科法曹養成専攻教授兼担)
- 2014年 上智大学名誉教授
- 2014年 中国青年政治学院・法学院客座教授(2019年まで)
- 2017年 北京大学法学院客座教授(現在まで)
学外における役職
[編集]- ハーバード大学ロースクール客員研究員(1974年 - 1976年)
- 国際連合本部事務局法務部法務担当官(1980年 - 1982年)
- コロンビア大学ロースクール客員教授(1995年)
- ハーグ国際法アカデミー講師(1995年)
- アジア開発銀行行政裁判所裁判官(1998年 - 2004年)
- ハーグ国際法アカデミー理事(2004-2016年)
- 常設仲裁裁判所国別裁判官 (2014-2019年)
- 国連国際法委員会委員 (2009-2022年)「大気の保護」に関する特別報告者(2013−21年)
- 万国国際法学会「感染症と国際法」報告者(2020-21)
- ハーグ国際法アカデミー「感染症と国際法」研究センター・ディレクター (2020-21)
所属学会
[編集]活動
[編集]経済産業省産業構造審議会地球環境部会「温暖化に関する将来枠組み検討専門委員会(2003年 - 2005年)
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)委員(2004年 - 2007年)
安倍晋三首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の有識者委員(2007-08年、2013-14年)
著書
[編集]単著
[編集]- 『国際法の経済的基礎』(有斐閣, 2001年)
- 『国際立法――国際法の法源論』(東信堂, 2002年)、中国語訳(中国人民公安大学出版社 2011年)
- 『国際法論集』(信山社、2012年)
- 『国際法と向き合うーー捨てる神あれば 拾う神あり』(信山社 2022年)
- Living with International Law: if there is a god who'd abandon us, there is a god who'd pick us up (S. M. Press, 2022)
- International Law: An Integrative Perspective on Transboundary Issues (Sophia University Press, 2011)
共著
[編集]編著
[編集]- 『自衛権の現代的展開』(東信堂, 2007年)
共編著
[編集]- (奥脇直也)『国家管轄権――国際法と国内法・山本草二先生古稀記念』(勁草書房, 1998年)
- (真山全)『武力紛争の国際法』(東信堂, 2004年)
- (洪恵子)『国際刑事裁判所――最も重大な国際犯罪を裁く』(東信堂, 2008年)
- (江藤淳一)『海洋境界画定の国際法』(東信堂, 2008年)
- (鶴岡公二)『変革期の国際法委員会』(山田中正大使傘寿記念)(信山社, 2011年)
- (柳井俊二)『国際法の実践』(小松一郎大使追悼)(信山社, 2015年)
小説
『流れ星を待ちながら』(東信堂、2005年)(筆名:滝村洸)
『幻影の嘉例吉(かりゆし)』(信山社、2016年)(筆名:黒内彪吾)
『禁断の赤ワイン』(東京図書出版、2021年10月)(筆名:黒内彪吾)
ブログ
英語版 Environs of International Law (s-murase blog)
栄典
[編集]脚注
[編集]- ^ 村瀬信也上智大学教授の国連国際法委員会委員当選|外務省 2021年10月閲覧
- ^ “令和5年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 21 (2023年4月29日). 2023年5月3日閲覧。
- ^ 『官報』号外第93号、令和5年5月1日