村瀬洋
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村瀬 洋(むらせ ひろし)は、日本の工学者。情報科学者。工学博士(名古屋大学)。 名古屋大学大学院情報科学研究科メディア科学専攻教授。紫綬褒章受章。愛知県出身。
人物
[編集]愛知県立刈谷高等学校を経て[1][2]、1980年名古屋大学大学院工学研究科電気電子工学専攻修士課程修了後、NTT入社。NTTコミュニケーション科学基礎研究所部長等を経て、2003年名古屋大学教授。
パラメトリック固有空間法という3次元の物体を効率よく認識する方法を開発し、画像、映像などの検索を短時間で行う方法を実現したことで知られる。
経歴
[編集]- 1978年 名古屋大学工学部電気電子工学科卒業
- 1980年 名古屋大学大学院電気電子工学専攻修士課程修了
- 1980年 NTT(当時、日本電信電話公社)入社
- 1987年 名古屋大学大学院情報工学専攻 工学博士取得(論文博士)
- 1992年から1年間 米国コロンビア大学コンピュータ科学部 客員研究員
- 2003年 名古屋大学大学院 情報科学研究科 メディア専攻 教授
受賞等
[編集]- 1985年 篠原学術奨励賞(電子情報通信学会)
- 1992年 テレコムシステム技術賞(電子通信普及財団)
- 1994年 IEEE Best Paper Award: CVPR(パターン認識コンピュータビジョン国際会議) (IEEE)
- 1995年 山下記念研究賞(情報処理学会)
- 1996年 IEEE Best Video Award: ICRA(ロボットとオートメーション国際会議) (IEEE)
- 2001年 高柳記念奨励賞(高柳記念電子科学技術振興財団)
- 2001年 システムソサエティ論文賞(連作論文)(電子情報通信学会)
- 2002年 電子情報通信学会業績賞(電子情報通信学会)
- 2003年 文部科学大臣賞(文部科学省)
- 2004年 IEEE論文賞 Trans. on Multimedia (IEEE)
- 2004年 画像認識理解シンポジウムMIRU2004優秀論文賞(MIRU)
- 2005年 テレコムシステム技術奨励賞(電子通信普及財団)
- 2006年 IEEEフェロー(IEEE)(2006.1.1)
- 2006年 論文賞(Best Industry Related Paper Award)ICPR2006(パターン認識国際会議)(IAPR)
- 2007年 FIT2007論文賞(情報科学技術フォーラム)
- 2007年 Most Influential Paper over the Decade Award, MVA, IAPR
- 2007年 電子情報通信学会フェロー称号授与
- 2009年 論文賞(MMM2009 Best Paper Award) ACM Int. Multimedia Modeling Conference
- 2010年 前島密賞 (逓信協会) 『時系列メディア情報に対する高速探索技術の開発と実用化』
- 2012年 紫綬褒章[3]
著書
[編集]- 1991年 Character & handwriting recognition - expanding frontiers(World Scientific Publishing Company)
- 1992年 Physics-based vision: Principles and practice radiometry(Bartlett Publishers Inc.)
- 1995年 Theory and applications of image analysis II, World Scientific(World Scientific Publishing Company)
- 1996年 Early visual learning(Oxford University Press)
- 1998年 わかりやすいパターン認識(オーム社)
- 1998年 コンピュータビジョンー技術評論と将来展望(新技術コミュニケーションズ)
- 2002年 コンピュータ画像処理(オーム社)
脚注
[編集]- ^ 刈谷高校 百周年記念誌 LIFE. 愛知県立刈谷高等学校 創立100周年記念事業実行委員会. (2018年11月)
- ^ “村瀬 洋のホームページ(Hiroshi Murase)”. www.murase.is.i.nagoya-u.ac.jp. 2020年5月26日閲覧。
- ^ “平成24年秋の褒章受章者 愛知県” (PDF). 内閣府. p. 1 (2012年11月3日). 2013年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月15日閲覧。