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村田屋治郎兵衛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
村田屋次郎兵衛から転送)

村田屋 治郎兵衛(むらたや じろべえ、生没年不詳)は江戸時代江戸地本問屋

来歴

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栄邑堂、村治と号す。村田屋次郎兵衛とも。享保から文政期に通油町北側五市兵衛店(文化期)、後に文化末に横山町1丁目、文化13年(1816年)に田所町新町、文政7年(1824年)には深川佐賀町で営業している[1][2] 。文政7年に刊行された『江戸買物独案内』に書物問屋として載る。一枚絵以外に草双紙噺本滑稽本を多く刊行している。伝奥村政信とされる丹絵鳥居清倍羽川和元広瀬重信西村孫三郎鳥居清信の漆絵、清信、鳥居清重石川豊信紅絵鳥居清広北尾重政紅摺絵勝川春章勝川春潮喜多川歌麿歌川豊国歌川国芳らの錦絵などを出版している。

作品

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  • 無款(伝奥村政信) 『八百屋お七と古姓吉三郎』 大々判 丹絵 享保前期ころ
  • 鳥居清倍 『三条勘太郎の静御前』 細判 漆絵 享保13年
  • 羽川和元 『山下金作の懐中鉄漿うりせりふ』 細判 漆絵 享保
  • 広瀬重信 『三ぷく対』 細判三丁掛 漆絵 享保ころ
  • 西村孫三郎 『紅葉狩』 細判 漆絵 享保17年の絵暦
  • 鳥居清信 『初世荻野伊三郎の女こ嶋ちやうせん女花いくさ出は』 細判 漆絵 元文3年
  • 鳥居清信 『紅絵三幅対』
  • 鳥居清重 『二代目松本幸四郎の不破伴左衛門』 柱絵判 紅絵 寛保頃
  • 石川豊信 『江戸吉原三幅対』 幅広柱絵 紅絵 寛保延享ころ
  • 鳥居清広 『雁金五人男』 細判三丁掛 紅摺絵 宝暦6年
  • 北尾重政 『市川高麗蔵の義貞と瀬川菊之丞の小山田太郎妹いつき』 大々判 紅摺絵 明和4年
  • 勝川春章 『中村里好の揚巻』 大判 錦絵 天明4年
  • 勝川春潮 『柳の庭』 大判2枚続 錦絵 天明中期
  • 勝川春潮 『美人聯』
  • 喜多川歌麿 『娘日時計』 大判5枚揃 錦絵 寛政中期
  • 喜多川歌麿 『当流風俗通』
  • 歌川豊国 『尾上松助のお祭佐七』
  • 歌川国芳 『東都富士見三十六景』 横大判 錦絵揃物 弘化

脚注

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  1. ^ 日本浮世絵協会 編『原色浮世絵大百科事典』(第3巻)大修館書店、1982年、143頁。 
  2. ^ 『浮世絵の基礎知識』は元文から文政とする。

参考文献

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