松尾嘉右ヱ門
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松尾 嘉右ヱ門(嘉右衛門、まつお かえもん、1891年(明治24年)11月17日[1] - 1966年(昭和41年)7月6日[2])は大正から昭和時代の政治家、実業家。貴族院多額納税者議員。
経歴
[編集]松尾芳太郎の弟として[3]、三重県に生まれる[1]。1922年(大正11年)分家する[3]。1912年(大正元年)神奈川県橘樹郡生見尾村(鶴見町を経て現横浜市鶴見区)に移り、土木建築請負業松尾組を創立[1]。旭ガラス、スタンダード、品川鶴見間の京浜電鉄工事、川崎昭和肥料、鶴見瓦斯などの工事を引き受け完成させた[1]。
この間、神奈川県土木組合評議員、鶴見潮田町町内会長、衛生組合長、方面委員を歴任[1]。1941年(昭和16年)以降は神奈川県土木建築工業組合、同連合会、同木工工業組合連合会各理事長、神奈川県中小商工業者共助会、関東土木建築統制組合各理事、神奈川商工経済会評議員、神奈川県労務協議会会長[2]、日本赤十字社社員[4]などを務めた。
1946年(昭和21年)神奈川県多額納税者として補欠選挙で貴族院議員に互選され[5]、同年9月20日[6]から1947年(昭和22年)5月2日の貴族院廃止まで在任した[2]。同成会に属した[2]。その後公職追放となる(1951年追放解除[7])。
脚注
[編集]- ^ a b c d e 横浜貿易新報社 1935, 333頁.
- ^ a b c d 衆議院、参議院 1960, 213頁.
- ^ a b 人事興信所 1943, マ67頁.
- ^ 貴族院事務局 1947, 244頁.
- ^ 貴族院事務局 1947, 57頁.
- ^ 『官報』第5909号、昭和21年9月23日。
- ^ 『横浜近代史総合年表』618頁。
参考文献
[編集]- 横浜貿易新報社 編『神奈川県名鑑』横浜貿易新報社、1935年 。
- 人事興信所 編『人事興信録 第14版 下』人事興信所、1943年 。
- 『貴族院要覧 昭和21年12月増訂 丙』貴族院事務局、1947年 。
- 衆議院、参議院 編『議会制度七十年史 第1』大蔵省印刷局、1960年 。
- 松信太助 著『横浜近代史総合年表』有隣堂、1989年。