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松浦暢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

松浦 暢(まつうら とおる、1931年2月10日 [1]- 2020年1月23日)は、英文学者成城大学名誉教授。英国ロマン派詩、特にジョン・キーツを研究し、薄田泣菫との比較研究も行った。

来歴

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高知市出身。神戸大学文学部英文科卒。同大学院博士課程中退、名古屋商科大学助教授、1965年成城大学助教授、教授、1977-1978年オックスフォード大学客員研究員、同大学院特別研究生。1985年「キーツ-その夢と現実」で神戸大学学術博士。2002年定年、名誉教授。 2010年秋、瑞宝中綬章受章[2]

2020年1月23日3時50分、心不全のため、広島県東広島市の病院で死去[2]。88歳没。死没日をもって、従五位に叙される[3]

著書

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  • 『美しきものは常久に』(薄田泣菫)吾妻書房 1960
  • 『キーツ その夢と現実』吾妻書房 1979.10
  • 『英詩入門』吾妻書房 1982.4
  • 『英米の近代詩 訳と解説』吾妻書房 1984.1
  • 『宿命の女 愛と美のイメジャリー』平凡社 1987.6
  • 『水の妖精の系譜 文学と絵画をめぐる異界の文化誌』研究社出版 1995.6
  • 『英米近代詩への招待 その文化的・歴史的背景』近代文芸社 2006.2

編著

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翻訳

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  • 『キーツの手紙』吾妻書房 1971
  • 『英詩を愉しむ 光と風と夢』 1997.9 (平凡社ライブラリー)
  • 『英詩の歓び 青春、そして夢と追憶』2000.10 (平凡社ライブラリー)

記念論集

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  • 『水の流れに』松浦暢教授古稀記念論集刊行委員会 2000.10

出典

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  1. ^ 「著作権台帳」
  2. ^ a b “松浦暢氏死去(成城大名誉教授)”. 時事通信社. (2020年1月27日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2020012700858 2020年1月27日閲覧。 
  3. ^ 『官報』第201号12頁 令和2年3月3日