松澤千恵
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松澤 千恵(まつざわ ちえ)は、昭和初期の社団法人日本放送協会東京中央放送局の女性アナウンサー。
1932年に東京中央放送局がアナウンサーを募集した際、150倍の競争率の中で選ばれて6月に入局した9人のうちのひとり、また、東京勤務となった2人のうちのひとりであった[1]。初放送は、7月7日の『料理献立』であり、これはこの番組を女性アナウンサーが担当した最初であった[1]。このときの放送内容は、後に松沢自身によって再現されて録音が残され、NHK放送博物館と東京都江戸東京博物館で公開された[1]。
室生犀星は、松沢の声について「春の朝のウグイスを聞くような」と評したという[2]。
日本放送協会 (NHK) が1995年にまとめた音声資料『NHK音でつづる放送70年』には、「女性アナウンサーの仕事ぶり」と題して、松澤がアナウンサーを務めた『日用品の値段』が収録されている[3]、
脚注
[編集]- ^ a b c 南利明「ラジオ初期の料理番組」『放送研究と調査』第47巻第7号、日本放送出版協会、1997年、63-64頁。 NAID 40004969130
- ^ 廣谷鏡子「口述」<「文書」ではない。:オーラル・ヒストリーがひらく、放送史の新たな扉」『放送研究と調査』第62巻第11号、NHK放送文化研究所、2012年11月、38頁。 NAID 110009491681
- ^ “「NHK音でつづる放送70年」資料情報”. 大阪府立図書館. 2017年5月2日閲覧。
関連項目
[編集]- 翠川秋子 - 日本初の女性アナウンサー(1925年入局)