松田健児
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松田 健児(まつだ けんじ、1974年 - )は、日本の美術史家。専門はスペイン美術史。慶應義塾大学商学部教授。バルタサル・グラシアン賞、西洋美術振興財団賞学術賞受賞。
人物・経歴
[編集]熊本県熊本市生まれ[1][2]。1998年上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業[3]。神吉敬三に師事し、神吉の死去後は大髙保二郎に師事した。学部在学中、マドリードに留学[4]。2001年学習院大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士前期課程修了、修士(哲学)。2004年マドリード・コンプルテンセ大学地理・歴史学部大学院美術III(現代美術)専攻博士課程単位取得退学、Diploma de Estudios Avanzados (DEA)[3][5]。2015-17年バルセロナ大学地理・歴史学部訪問研究員。2022年西洋美術振興財団賞学術賞受賞[6]。慶應義塾大学商学部専任講師、准教授を経て、2023年同教授[7]。専門はスペイン美術史[5]。
著作
[編集]著書
[編集]- 『もっと知りたいピカソ : 生涯と作品』東京美術 2006年
- 『バルセロナ カタルーニャ文化の再生と展開』(共著、木下亮編)竹林舎 2017年
- 『スペイン美術史入門 : 積層する美と歴史の物語』(大髙保二郎, 久米順子, 松原典子, 豊田唯と共著)NHK出版 2018年
- 『ピカソと人類の美術』(共著、大髙保二郎/永井隆則編)三元社 2020年
- 『もっと知りたいミロ : 生涯と作品』(副田一穂と共著)東京美術 2022年
- 『スペイン危機の20世紀』(共著、八嶋由香利編)慶應義塾大学出版会 2023年
- 『ダリ作品集』(監修、共著)東京美術 2024年
展覧会図録
[編集]- 「内と外ースペイン・アンフォルメルの二つの『顔』」展 国立西洋美術館 2013年
- Hamada & Artigas. Los colores del fuego Museu Nacional d’Art de Catalunya 2021
- 「ミケル・バルセロ」展 国立国際美術館、三重県立美術館、東京オペラシティアートギャラリー 2021-2022年
- 「ミロ展ー日本を夢みて」Bunkamura、愛知県美術館、富山県美術館 2022年
- Kataezome. El llegat artístic de Serizawa Keisuke Museu Etnològic i de Cultures del Món 2023
- 「スペインのイメージ 版画を通して伝わるすがた」展(リカル・ブルと共著)国立西洋美術館 2023年
訳書
[編集]- 『ガウディ×井上雄彦 : シンクロする創造の源泉 : 特別展』(鳥居徳敏, 久米順子, 諸星妙, 豊田唯と共訳)日経BP社 2014年
- 『山中散生書簡資料集』(田中淳一, 朝吹亮二, 笠井裕之, 朝木由香と共編訳)神奈川県立近代美術館 2017年
脚注
[編集]- ^ アート・ビギナーズ・コレクション もっと知りたいピカソ 生涯と作品 (改訂版紀伊國屋書店
- ^ もっと知りたいミロ 生涯と作品紀伊國屋書店
- ^ a b 松田 健児 (マツダ ケンジ) Matsuda, Kenji慶應義塾研究者情報データベース
- ^ パブロ・ピカソ《ゲルニカ》──絶望は運命なのか「松田健児」影山幸一アートスケープ2018年06月15日号
- ^ a b マツダ ケンジ 松 田 健 児 教 授慶應義塾大学
- ^ 第17回西洋美術振興財団賞受賞者が決定。学術賞に片岡真実、副田一穂ら美術手帳
- ^ 松田 健児 Matsuda KenjiORCIDORCID連携する *注記