林南八
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林 南八(はやし なんぱち、1943年5月2日 - )は、日本の自動車技術者。
トヨタ自動車取締役や、同社技監、同社顧問、中部インダストリアル・エンジニアリング協会会長等を歴任した。
人物・経歴
[編集]東京府東京市で日本軍大本営参謀を務めた林太郎元陸軍中将の三男として生まれた[1]。
武蔵工業大学工学部機械工学科で[2]古濱庄一研究室に所属しエンジンの研究を行い[3]、1966年に大学卒業後、トヨタ自動車工業(のちのトヨタ自動車)入社。元町工場機械部技術員室配属[2]。
大野耐一や鈴村喜久男に師事し、生産現場や流通などでのトヨタ生産方式の整備にあたり、後進技術者の育成も行った[4][5][6]。
1982年トヨタ自動車工業製造課長に昇格[2]。1984年に豊田章一郎社長の長男豊田章男が入社し、1985年から工業製造課に配属されたため上司として指導にあたった[7]。1987年元町工場機械部次長。1988年生産管理部生産調査室主査。1991年高岡工場主査(部長級)。1997年生産調査部長。1998年理事生産調査部長[2]。
2001年トヨタ自動車技監。2009年に豊田章男が社長に就くと、取締役(生産企画本部オーダーデリバリー改善推進担当、生産技術本部TPS指導担当、製造本部TPS徹底推進担当)に就任。2011年取締役を退任し、技監に再任された。2014年顧問。顧問退任後は、2018年までアドバイザーを務めた[4][2][8]。この間、2012年から2019年まで中部インダストリアル・エンジニアリング協会会長[9]。
出典
[編集]- ^ 「改善魂やまず(2)――一命とりとめ自由に育つトヨタ自動車元技監 林南八氏」日経産業新聞2013年6月3日
- ^ a b c d e 「JMAものづくり貢献賞講演:トヨタ自動車」日本能率協会
- ^ 「改善魂やまず(3)――剣道ひと筋、挑戦心鍛える トヨタ自動車元技監 林南八氏」日経産業新聞2013年6月4日
- ^ a b かくてトヨタ生産方式を伝承してきた林 南八(元トヨタ自動車技監)月刊誌『致知』7 月号
- ^ 「元トヨタ自動車技監・林南八が師・大野耐一と鈴村喜久男から学んだ仕事の極意」致知出版社2019年07月05日
- ^ 「改善魂やまず(1) 「自分の頭で考えろ」 トヨタ自動車元技監 林南八氏」2013/5/31 日経産業新聞
- ^ 「改善魂やまず(14)――若き豊田章男氏と出会う」
- ^ 「あのな、少ない人数でやると精鋭になるんだ」元技監・林南八氏が読み解く『トヨタ物語』(後編)日経ビジネス2018年8月17日
- ^ 中部インダストリアル・エンジニアリング協会の歩み中部インダストリアル・エンジニアリング協会
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