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枳実

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
枳実はダイダイやナツミカンを乾燥させたもの(写真はダイダイ)[注釈 1]

枳実(きじつ)とは、ダイダイまたはナツミカンの未熟な果実を乾燥した生薬[注釈 2]である。ただし、カラタチとする異説がある[1][注釈 3]。解熱、健胃などの作用がある。

川越城の武家屋敷外囲いは、枳穀でなければならぬ、と決められていた[要出典]。今でも三久保町に行くとその名残が残っている。

生薬

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大柴胡湯(だいさいことう)、四逆散(しぎゃくさん)、参蘇飲(じんそいん)、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)、茯苓飲(ぶくりょういん)などの漢方薬に配合される[2]

自律神経を整え、健胃、去痰、心機能促進などの作用があり、多くの漢方薬の主原料となっている[3]

製法

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5~6月に未熟果実を摘果採集し、そのまま乾燥させる。あるいは半分に輪切りにして天日または温風で乾燥させる。香りと苦みが強く、果皮が良品とされる。[2]

脚注

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注釈

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  1. ^ ただし、カラタチとする異説がある[1]
  2. ^ 日本薬局方による基原。成分に精油フラボノイドなどを含む[2][3]
  3. ^ 」はカラタチの意。

出典

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  1. ^ a b 神農子. “生薬の玉手箱 【枳実(キジツ)と枳穀(キコク)】”. 株式会社ウチダ和漢薬. 2020年10月25日閲覧。
  2. ^ a b c 公益社団法人 東京生薬協会”. 2018年5月16日閲覧。
  3. ^ a b コトバンク き‐じつ【×枳実】”. 2018年5月16日閲覧。

関連項目

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