柿沼宏嗣
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柿沼 宏嗣(かきぬま ひろつぐ、1945年 - )は、日本の10弦ギター・クラシック・ギター演奏家。
小原安正、ナルシソ・イエペス、アンドレス・セゴビア、レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ 、ホセ・トマスに師事。
来歴
[編集]- 1964年:小原安正に師事。
- 1967年:第10回ギターコンクール(現・東京国際コンクール)主席、スペイン大使、文部大臣奨励賞を受賞
- 1969年:デビューリサイタルを行う(東京上野文化会館)。スペインにてレヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサに師事。スペイン・コンセルヴァトリオ "サンティアゴ・デ・コンポステーラ"[1]にて奨学生としてホセ・トマスに学ぶ。
- 1970年:ローマ合奏団指揮者、ローマ・コンセルバトリオ(国立音楽院)院長・ファザーノ氏よりイタリア国立音楽院教授として招聘される(1972-1979年勤務)。
- 1971年:アンドレス・セゴビアに師事。フランスの音楽雑誌 "Vie de Musique" に記された「コンポステーラ記」にて "カキヌマの音の美しさをセゴビアが語る" として F・オルテイスが掲載。
- 1972年:イタリア放送協会主催、青年演奏家コンクール優勝。ヴィオッティ弦楽四重奏団と共に、ニコロ・パガニーニ作品の初公演(世界初演)の演奏旅行を各地で行う (現・トリノ四重奏団 - 1955年よりパブロ・カザルスやアンドレス・セゴビアなど多くの著名な演奏家と合奏を行っている)。コロンビア大学教授M・リンドゥリーに、音楽学を師事(精神音楽、ムジコロジィ。1978年より師の助手を勤める)。
- 1973年:RAI国立交響楽団と各地を共演し、カステッランマーレ・ディ・スタービア市より名誉演奏家として金メダルを贈られる。
- 1974年:ナルシソ・イエペスに師事(パリ、後年バルセロナ、トリノ)。編曲出版(伊・スコメニア社、東京ギタルラ社)
- 1975年:イタリア夏期音楽講習会(マッターホルン)でギター料を担当。ヨーロッパ各地演奏旅行。
- 1976年:ジェノバ現代音楽祭に入選。パリ、バルセロナ国際フェスティバルに出演。
- 1979年:国際夏期音楽祭・講習会(パンパラート市)においてギター科主任教授。トリノ県アヴィリアーナ市立音楽院長に就任(教授として精神音楽科も担当)。
- 1980年:ギター教則本Palloncini che volano 1を出版。1982年の日本帰国まで、ヨーロッパ各地で数百回のコンサート、各地で賞やメダルを数多く表彰。
- 1982年:帰国。後に、演奏活動のほか総監督として名勝『行道山浄因寺〔足利市〕』にて『行道山音楽祭』を9回にわたり主宰・開催。
- 栃木県足利市名誉市民となる
使用楽器
[編集]- 10弦ギター - 1978:en:Ignacio Fleta作
ディスコグラフィー
[編集]CD・アルバム
[編集]- 《夢の想い出》"Souvenir D'un Reve" (1996)
- 《月の光・シャコンヌ》"claire de lune Ciaccona" ()
- 《イタリア キエリ大聖堂コンサート》"想い出のイタリア" Ricirdo d'Italia (2022)
著書・出版
[編集]- Palloncini che volano ITALIA / Hirotsugu KAKINUMA
- グラナドス:スペイン舞曲第4番 (柿沼宏嗣・編) - ギタルラ社
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “Conservatorio de Santiago de Compostela” (ガリシア語). Conservatorio Profesional de Música de Santiago de Compostela. 2024年10月28日閲覧。
- ^ - Duomo di Chieri Recording 1973.Dec / Guitarra; Ignacio Fleta / 後援 スペイン大使館、イタリア大使館