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栄えある海、聖なるバイカル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

栄えある海、聖なるバイカル(はえあるうみ、せいなるバイカル、ロシア語Славное море - священный Байкал)は19世紀から歌われているロシア民謡で、作詞者シベリア詩人・ドミトリー・ダヴィドフ(Дмитрий Павлович Давыдов)で、作曲者は不明。

歌詞

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19世紀前半には「デカブリストの乱」(1825年)などで、多数のロシア人がシベリア流刑になっている。作詞者のドミトリー・ダヴィドフは1848年にウラン・ウデを訪れてから、11節から成る詩を「バイカル湖での逃亡者の思い」(ロシア語: «Думы беглеца на Байкале»)と題して発表している。収容所を逃げ出した男が、魚を詰める樽に身を隠して、バイカル湖を渡り、自由の世界へ逃げ出し、湖の周りの大自然を朗々と歌い上げる内容になっている。 [1]

この全体の詩の5節のみを多少変更した形で歌になり、現在もそれで歌われている。第1節は次の通り。

ダヴィドフの原詩
ロシア語: Славное море — привольный Байкал,
Славный корабль — омулёвая бочка.
Ну, баргузин, пошевеливай вал,
Плыть молодцу недалёчко!
現在歌われる歌詞
ロシア語: Славное море — священный Байкал,
Славный корабль — омулёвая бочка.
Эй, баргузин, пошевеливай вал,
Плыть молодцу недалёчко!
日本語訳(GFDL
栄えある海、聖なるバイカル
栄えある舟は、オームリ魚を詰める
さあ、バルグジンの風よ、吹いてくれよ、
でかしたぞ、行く先はもう遠くないぞ。

日本でも

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日本でもこの歌は1950~1970年代に「うたごえ運動」、「歌声喫茶」などで歌われている。「名も床(ゆか)し 聖(きよ)きバイカル、わが舟はオムリの樽(たる)よ。」という出だしの小野光子・井上頼豊の訳「聖なる湖バイカル」 [2] などがある。

参照項目

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脚注

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  1. ^ Glorious Sea the Sacred Baikal: History
  2. ^ 聖なる湖バイカル (自動的に音が出るので注意!)