笑福亭梅香
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(桂梅香から転送)
笑福亭 梅香(しょうふくてい ばいか)は、上方落語の名跡。現在は空き名跡となっている。なお「梅香」の名跡には、他に桂梅香がある。明治から大正にかけての番付に「梅香」の名はよく見られるが、一体、何人の梅香がいたのか、詳細は不明である。本項では桂梅香についても詳細。
- 笑福亭梅香 - (生没年不詳)安政頃、素噺で有名だった林家正三に対抗し、鳴物入り茶屋噺で評判を取ったという。その他の詳細不明。
- 笑福亭梅香 - 後の初代桂文枝
- 笑福亭梅香 - 後の二世曽呂利新左衛門。
三遊亭海老丸
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本名 | 梅谷 清兵衛 |
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生年月日 | 不詳年 |
没年月日 | 1899年8月2日 |
師匠 | 2代目笑福亭松鶴 4代目三遊亭圓生 |
名跡 | 笑福亭九鶴 笑福亭梅香 三遊亭海老丸 |
経歴
[編集]- 初めは2代目笑福亭松鶴の門下。
- 笑福亭九鶴となる。
- 笑福亭梅香を名乗る。
- 後に東京へ移り、4代目三遊亭圓生門下で三遊亭海老丸を名乗る。享年未詳。
- 『落語系圖』では、この「海老丸の梅香」と次代「呑んだの梅香」を混同しているようである。
5人目
[編集]笑福亭 梅香(1855年 - 1912年秋)は、本名: 飛呂 秀吉。
本名 | 飛呂 秀吉 |
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別名 | 呑んだの梅香 |
生年月日 | 1885年 |
没年月日 | 1912年 |
師匠 | 初代桂梅枝 桂文昇 3代目笑福亭松鶴 |
名跡 | 1.桂梅寿(1872年) 2.桂文車(1872年 - 1887年) 3.笑福亭圓光(1887年 - 1904年) 4.3代目笑福亭梅香(1904年 - ?) |
活動期間 | 1872年 - ? |
経歴
[編集]人物
[編集]俗に「呑んだの梅香」と言い大酒呑みだった事が窺える。三友派の幹部として活躍するが、1912年秋には没していた。
得意ネタ
[編集]6人目
[編集]笑福亭梅香(明治2年 - ?)
本名 | 檀辻 光蔵 |
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生年月日 | 不詳年 |
没年月日 | 不詳年 |
師匠 | 3代目笑福亭松鶴 3代目笑福亭圓笑 4代目笑福亭松鶴 |
名跡 | 1.初代笑福亭光鶴(? - 1896年) 2.笑福亭松助(1896年 - 1907年) 3.笑福亭鱗史(1907年 - 1910年) 4.笑福亭呂角(1910年 - 1920年) 5.笑福亭梅香(1920年 - ?) |
所属 | 互楽派 |
経歴
[編集]- 明治20年代に3代目松鶴門下で、初代笑福亭光鶴を名乗る。
- 1896年に松助に改名。
- 1907年に3代目笑福亭圓笑門下で笑福亭鱗史となる。
- 1910年に4代目松鶴門下で笑福亭呂角に改名。
- 1920年ごろに梅香を襲名。
人物
[編集]得意ネタ
[編集]などの即席噺を好んで演じていた。
余談
その後
[編集]6代目笑福亭松鶴の遺言には、笑福亭鶴瓶が「梅香」の名を継ぐようにと書かれてあった。しかし長きに渡り名を継ぐ者の居ない名跡は正しい読みが判らない場合がある。にもかかわらず遺言には読みが書かれていなかったために「ばいか」や「ばいこ」、そして「うめか」であれば良いが、もしも「うめこ」であったなら大阪人の発音では女性器を表す三文字と聞き分けがつかない為沙汰止みとなり、襲名する予定は未だにない。
出典
[編集]- 『古今落語系図一覧表(文之助系図)』(日本芸術文化振興会、2004年)
- 『落語系圖』(月亭春松編)
- 『古今東西落語家事典』(平凡社、1989年)